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詩 「五階」


人生にくたびれながら
月に誘われるよう
ひんやり冷たい階段を上っていく
 
2階 
3階
4階
ほら 誤解だ
 
そのまま階段から
転がり落ちて死にたくなる
 
でもそこは僕
6階 7階
屋上まで上りきる
 
一斉に灯る窓明かり
 
なんだ5階なんて
ここまでくれば
ちっぽけなものではないか
 
ああ 屋上からの夜景がなんてきれい