『うつむくな、恐れるな、拳を上げろ』と婚活と人生〜映画「ディト」から観る自分自身の真の居場所とは〜
映画「ディト」は、自分自身の居場所はどこにあるのか、を問う映画。
映画を観た後にSNSを通じて、私自身の婚活中に対して指摘されたこと、
「結婚願望とは、結婚願望がある人に対して、限られた選択肢の中から配偶者を選ぶ気がある男性のこと。
『理想の女性』を探すというのは、結婚願望とは言わないと思います。
そういう人は、独身のほうが、むしろ幸せでしょう。
男性のスペックが『理想の女性』と釣り合っていれば、見つかります。そうでない場合は無理ですよね。秘宝探しと同じ。フィクションか趣味の世界。」
または、
「結婚願望があるというのは、自分に釣り合った相手を選ぶ覚悟が決まっていることを言います。」
とありました。
最初はそうかも、と思いました。
ただ、それでは、それをすべて受け入れては人生の歩みも止まってしまうし、自分自身がいたい居場所を見つけることもできないし、成長もできない。
まさしく「うつむくな、恐れるな、拳を上げろ」です。
知人への相談も踏まえて、自分自身の考え方を改めてみました。
一歩を踏み出すまで、道はない。
人生に見通せるひかれたレールなんてない。一歩を踏み出すごとに、道が出来ていく。
一歩ごとに、方向も景色も、高さも低さも、変わっていくこと。
理想の女性を探そうとする動機が悪いと思ってはいけない。
動機がどうこういうよりも、重要なのは、一歩を踏み出せば、そこに踏み出しただけの道ができ、見える景色も変わるということ。
そして、踏み出せば、たとえ、そこで出会った人と、うまくいかなくても、自分が本当に求めてる女性とは、どんな人かについて目が開かれたり、女性や結婚に対する観方・考え方や、自分の人生で本当に求めているものは何か、などに気付き、自分自身の思考が変わっていくかも知れません。
そうすると、東へ向かおうとしていたけど、方向を変え、西に行った、そこからまた、思い立って、と方向を変え、南に向かった。あとで考えてみたら、ああ、それが自分の本当の幸せのための道だったんだなぁと思うかもしれません。
だから、将来の事を直線的に計画しようとかしないで、人生に身をゆだねて、流れに身を任せることが重要。
努力しないで、何もしないで良いわけでなく、今、現在見えているものだけをベースに、直線的にものを考えるのは良くない。
重要なのは、自分のやりたいことに対して、一歩を踏み出す事。
例え方として、
「大学受験をする人は、自分に釣り合った大学を選ぶ覚悟が決まっていることをいいます」
とのことならば、それは就職にしても同じことかもしれません。
今の時代は、無数に選択肢がある多様性の時代。
人生の多様性や変化を鑑みると、
「理想の女性像を持っている人は、その理想像を絶対に変えない、変わることがない、だから、それは無理なんだ、秘宝探しと同じ。フィクションか趣味の世界」
と、直線的に考えること自体が固執し続ける考えとなってしまいます。
どの人も、人の考えも、取り巻く環境も、周りの人たちも、みんな変化していくとを大前提にしないと自分自身の居場所も、歩みたい人生の方向性を失ってしまいます。
映画上映後の舞台挨拶での女優の尾野真千子さんの
「映画『ディト』とともに皆さんと成長させていきたい」
とありましたが、私も映画『ディト』から学んだことを糧に成長していきたいですし、歩みたい人生のその一歩さえも立ち止まるわけにはいかないと確信しました。
今回のお話は、ここまでです。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。