マッサージで小説を書く
キーボードの打ちすぎで肩こりがひどくなるとマッサージを受けるようにしています。
マッサージを受ける第一の効果はもちろん体が軽くなることですが、僕の場合、小説の執筆にも重要な効果があります。
それは情報を遮断できる効果です。マッサージを受けている60分ないし90分の間は、スマホを見ることも本を読むこともできません(当たり前ですが)。
その間は、どんな情報も入ってこないので、小説のことを考え続けられます。
以前書いたランニングと同じ効果ですね。ただ、ランニングの場合は、音楽やオーディオブックを聴くことができるし、街の風景も刺激になります。何より走っていると呼吸が激しくなり、深く考えることが難しいです(良いアイディアがふと思いつくことはありますが)。
その点、マッサージはタオルで視界が塞がれているので、外部からの情報は遮断され、思考に没入することができます。
マッサージを受ける直前まで、僕は執筆するようにしています。そうすることで、執筆モードのまま、思索にふけることができるので、マッサージ中にその小説の続きや矛盾点の解消法が自然と浮かんできます。
ここまで読んだ方で、「そんなに集中したいなら、わざわざマッサージを受けなくても自宅でやったら良くね?」と思う人もいるでしょうが、僕のか弱き集中力では、ただ考えるためだけに長く座っていることができず、つい他のことを始めてしまいます。
自宅で横になって考えていると、幸か不幸か寝つきが良すぎて、気がついたら朝になっていることもしばしば。
マッサージ中にも寝てしまうことはあるのですが、施術を受けているから刺激により途中で目が覚めます。目覚めたときに、今まで考えていたことが結実し、良いアイディアができていることが多いです。
寝ているようで、思考は止まっていないようです、まるで小人の靴屋のような話ですが。
唯一の欠点は、たまにおしゃべりなマッサージ師にあたることです。話しかけられると、どうしても思考が削がれてしまいます。
だから、施術中はあまり話しかけてこないマッサージ師の方を指名するようにしています。
集中力弱の方は試してみてください。