辛いラーメンには、絹豆腐が絶妙に合うという話。
今日の革命。
いつも通り昼休みに学食に行くと、ラーメンの表示が目に入ってきた。
豚骨ラーメンと辛味噌ラーメン。
いつもは豚骨ラーメンを頼むが、今日は気分を変えて辛味噌ラーメンを頼むことに決めた。
昼飯にラーメン。寝坊して朝食をスキップしてしまったこともあり、少しだけ罪悪感があった。
そこで、小鉢コーナーから申し訳程度に冷奴を追加で注文。これが後に革命を起こすこととも知らずに。
席についた。目の前には冷奴と辛味噌ラーメン。なんとも奇妙な組み合わせだ。
この時、冷奴に醤油をかけ忘れたことに気づく。
一度席を立ち、小鉢を持って調味料コーナーへ歩き、醤油をかけて戻ってくるという一手間すらめんどくさいと思ってしまった。
何を思ったか、僕は冷奴をラーメンへin。
これが訳の分からないほどに美味かった。
熱々のラーメンは、麺、チャーシュー、ネギ、メンマが渾然一体となった一品だったが、その中に上品な絹豆腐が堂々と、それでいてラーメンの邪魔をしない絶妙なバランスで鎮座していた。
食べ進めるうちに、恐ろしい豆腐の魔力に気がついた。
ラーメンを食べ続けると襲ってくる、あの「飽き」が来ないのである。ラーメンを啜り、具をつつき、豆腐を頬張りスープで流し込む。
無敵のループが完成してしまった。
気がつくと、目の前にあったはずのラーメンと豆腐が無くなっていた。恐らくあっという間に完食してしまっていたのだろう。
なぜ今まで気がつかなかったのか。なぜラーメン屋に豆腐トッピングが無いのか。
そんな疑問が頭の中をぐるぐると巡る。
そんなことは正直どうでもいい。今知ることができたのだから。
この奇跡的な辛味噌ラーメンと冷奴の出会いに感謝し、今日の記事としたい。