読書日記.8「前向き質問」でうまくいく
“クエスチョン・シンキング”(前向きな質問)で自分自身も仕事やプライベートの人間関係も好転させていくという趣旨に興味を持ち、この本を読んでみました。
【概要】
・「朝、どのネクタイで行くか?」など、人は毎日自分自身に膨大な質問を無意識に投げかけ、何らかの行動を起こすことで、その質問に答えている
・質問には、「学習者の質問」と「批判者の質問」がある
┗前者は、「どうしたらこのことから学べるか?」など肯定的でどんどん学んで行く質問。(好奇心を駆り立て、積極的で創造的な行動をとらせる)後者は、「なんでこうなってしまったんだ」と否定的感情を作り出してしまっている質問
・何か起きるかは常に選択できるわけではないが、起きていることにどう関与するかは選択できる→自分の状態を客観視して、「学習者の質問」に変える
・質問で人生全てを変えられる
→自分自身や他人への質問の量を増やし、質を高めることが重要
・本当の選択は、自分自身の考え方を観察して初めてできるもの
→これは、「学ぶ人の質問であるのか、批判する人の質問なのか」反射的に反応するものでない。
・自分自身を観察する能力が、全体の状況に目を向けさせ、よく考えさせてくれる
・頭の中で作られる質問は決定や行動を形成し、あらゆる結果へ導く力がある
→質問によりら「学ぶ人」と「批判する人」の2つの道どちらに進むか決まる
・「選択の地図」や「学ぶ人・批判する人の質問のツール」により、自分がどんなタイプの質問しているか、その質問がどんな状態に導いていくかを認識する能力が身につく
→質問が自分の望む状態へ導いていないように思ったら、そうなるようにやり直す。
→学ぶ人と批判する人、それぞれの質問を考える。
・質問は常に人の注意を方向づける。新しい質問をすると、注意も新たな方へ。
→質問は思い込みを変える。
例: どうやって水のある場所まで行こうか?
→どうしたら水がここまで運ばれてくるか?
・「知らない」ということを尊重する
→知ったかぶりをして問おうとしないのは、健全な人間関係を築きにくい。
・困難な時ほど、答えや意見を言うのでなく、問いかけるべき。
→ベストなコミュニケーションは、20%の意見と80%の質問
・スイッチングレーン(状況転換)
・スイッチング・クエスチョン(状況転換するための質問)
・学ぶ人と批判する人の対比表
→「批判する人」を自分の一部として受け入れた時、「批判する人」から抜け出せる
→批判する人を認め、学ぶ人にスイッチし、学ぶ人の立場で行動すればよい
・行動は「質問」で変わる
・批判する人になっている時は、深呼吸をし、まずこの質問を。
・「変化のための12の質問」
┗
・私はどんな思い込みをしているのか?
・他にどんな考え方ができるのか?
・相手は何を考え、何を感じ、何を必要とし、何を望んだいるのだろうか?
・質問をしないと、可能性の扉は開かない(新しい関係性や新しい答えは見つけられない)
・批判者「どうすれば自分が正しいと証明できるだろうか?」
→学習者「理解するには何をしたらいい?周りの人たちに協力するには何をしたらいい?」
→質問により、アンサーマンだった主人公も、無意識にまわりの人間が必要としているもの、望んでいるものに注意を向けるように
・常に「相手は何を必要としているか」を考える
・質問を使って新しい未来をつくれる
→全てに質問を!
【感想】
主人公のように、何でも自分で答えを知っている、自分で見つけることこそ自分の価値だと思っている優秀なアンサーマンこそ、このクエスチョン・シンキング(自分にも他者にも前向きな学習者の質問を沢山し、新たな可能性、関係性を築いていく)の行動方法は参考になるかもしれません。
チームで働く中、筋肉質な自己完結型でなんとかしようとすると、自分だけで仕事、生きているのと変わらないのです。
他者と働く、他者と生きるというのは、お互い質問し合ってこそ、その面白さや本当の可能性、未来を創っていけるものだと改めて感じました。
また、何か仕事の知識や人間関係にしても、相手に質問しないで知ったかぶりをすることで、自分の思い込みだけで相手や人間関係の悪循環がみるまる出来上がってしまう怖さもこの本でわかりました。
まずば批判者なのか学習者なのか自分の状態を認知し、批判者ならば、批判者になっているのを認め、意思を持ってスイッチングし、学習者質問で向き合えればと思いました。
これからは、積極的に自分にも他者にも質問して、関係性や物事を前に進められる人間でいたいです。