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[詩]霊魂

誰かの役に立ててるなら
それだけで、生きてる意味があるだろう
思春期に聞いていた曲たちも
あの時とは違った聞き方をしてる

壁のシミには人の顔が浮かんでいて
それが段々あなたの顔に見えてきて…

僕が例えば、風だったなら
あなたの元へと飛んでいくことができるのに

きっと、この世界では
僕は、無粋で小さな存在ってことに
気付き、受け入れた

でも、誰かを助けたいと思った
自分に出来ることで、誰かと話したいと思った
出来れば、自分が幼い頃から続けているもので
誰かを笑顔にしたかった…

今は、もう誰の役にも立っていなくても
自分のために力を使えばいいだろう
あの頃回っていた風車も
写真のなかじゃ、永遠に回らない

違う誰かの後ろ姿に、あなたを重ねては
繰り返す、本能的苦しみ

僕が例えば、木だったのなら
あなたの温もりを半永久的に忘れないでいれたのに

きっと、この世界では
僕は、名もなき小さな存在だと
諦め、受け入れた

でも、誰かを理解したかった
自分に出来ることが、誰かを助けていると実感できることすらあった
出来れば、僕が生まれてから今日まで考えたことで
誰かを笑顔にしたかった

夢ならば覚めてくのに
甘酸っぱく黄ばんだ思い出は
寝ても覚めても消えないね

だけど、あの時、別れを受け入れたのは
本当に君を好きだったから
君が笑ってくれると
この命の意味を、一番鮮明に理解できた
さようなら
再び、君の笑顔を咲かせるため
さようなら



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