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[詩]飴水

鏡に映る繊細な水面(ミナモ)
映るのは混沌の世界
過信しても
狭間に閉じ込められる

仲間がいないと何もできない
そんな今日の風
踏み外せば
本当の自分はまた畝りの中へ

凍てつくような浜辺でも
向の先へ飛び込んでいける
不安はいつも自分を殺すものかもしれない
群ればかりの世界
人ばかりの世界
孤独な向かい風に吹かれる
その羽で その羽で

一人また一人、腰をあげる
留まっていた残骸は音を立てて首をもがれる
そんな不安はいつも空に放り投げて!

永い年月を経た苔の緑
裸になっても緻密な枝木
空の向こうには果てない未来

どんなに震える夜でも
向の先へ飛び込んでいける
抱えたものは捨てられず
障害ばかりの世界
不可抗力ばかりの世界
綺麗な自然に身を投げたくなる
その羽で その羽で

夕日ばかり眺める

“明日はどうなるんだろうね?”

そんな言葉を呟く

その悔しさを胸に

新しい気持ちをいっそのこと閉じ込めて

どんなに辛いことあっても
風に吹かれて生きられる
追い越されてるのかも
争いばかりの大地
上ばかりの序列
分かっていても全力出したい
その自分で そのままで


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