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[詩]幸せのコップ

幸せのコップって
満たしてもらえないと
どんどん満たしたくなってくるけど
底に穴が空いていたりしてさ
その幸せをうまく享受できないことがあるよね

あの時満たされていたな
なんてことを思いながら
空になった幸せのコップを見つめている
花も挿していたんだけどな…
だれかに水を分け与えることもあったんだけどな…

もう花は枯れて捨ててしまって
たまに水を分け与えてくれる人もいるけど
日常を彷徨っていると
案外少なかったんだなって思ってしまう
そんな僕が嫌いだ

でもそのコップは
自分が見ていないうちに
凄く満たされていることがあったりする
やっぱり上手くいく時と
上手くいかない時って
どうしてもあるんだな

でも昔に比べると
コップの穴は段々と小さくなったような気がする
それに気づけたから
今日はいい日だなって思う
そう言ってまた少しだけの水を汲む

そんなことを繰りかえしているうちに
コップの穴にしっかりはまる
花があるかもしれない
だから上手くいかないときでも
めげずに頑張ってなくちゃいけないって思うんだ

その一輪の花を挿すために
もう見失わないように

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