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間違いだらけの『休職日記』を、6年後に振り返ってみた⑩ 〜主治医に嘘をつく

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

2017年の夏、私は“抑うつ状態”との診断を受け、2ヶ月弱の休職をしました。
その際に残していた『休職日記』を6年後の今、振り返ってみようと思います。

前回の日記↓↓


第10回目は、『主治医に嘘をつく』編です。
会社の産業医に「休職の延長」と「行きたい所に行ってこい」というナゾの処方箋を言い渡され、それを主治医に伝えにクリニックへ向かったのでした。

2017年7月21日 金曜日 23:58

激動の1日だった。
午前中、ヨガのレッスンへ。
午後、会社最寄りのメンタルクリニックに向かう。
行く道すがら、ふと思い立ち、帰りに会社の先輩〇〇さんに直接会えないかLINEを送ろうと思い立つ。
渡りに船、ちょうど〇〇さんから「具合どう?」とLINEが来ていた。以心伝心!5時に会社近くのカフェで会うことを快諾してもらう。

先生には、産業医の先生の見解を伝え、休職延長に同意してもらった。
だが、与論島旅行は賛成出来ないと言われてしまったので、冗談ということにした(笑)
もう予約済みとは言えない。
なので、復職はお盆明けに決まった。
もう、心置きなく腹をくくろう。

1番迷惑をかける〇〇さんには、直接説明したかったので、今までの経緯と休職の延期、イベントに出席出来ない旨を正直に伝えた。ついでにやりたいと思っていたアイデアも伝えた。
きっと△△さんと、もっと良い方向へ導いてくれるだろう。

帰り道、やはり課長にも伝えておくべきと思っていたので、メールをした。なかなか返事が来なかったので諦めていたら、22時頃、「タイミングいい時にいつでも帰ってこい。待ってるから。」と返信をもらった。
素直にありがたい。

夕方、母親からも調子どう?とLINEが来たので、申し訳無いが、妹と一緒のグループLINEで経緯を話す。
妹はすぐに「与論島、いいじゃん」と返事をしてくれる。
私と妹のやり取りをしばらく見ていたらしい母親から、旅行楽しんで来なさい、と安心したような諦観したような返信が来た。
いつも助け船を出してくれる、妹には本当に感謝。
さすが血の繋がった妹デス。

みんなに感謝。
あとは目の前の、なすべきことを、ひとつずつやるだけだ。
今の私に出来ることはそれだけ。
そして、16日に、120%で復職する。

旅行の書類、ちゃんと来るかな💦
それが1番心配(笑)


産業医と主治医の意見が一致して正式に『休職延長』が決まりました。
しかし、産業医面談の“演技力”が功を奏したのか、同時に復職のめどの許可ももらいました。
会社の先輩や上司からの温かいサポートもあり、
『120%で復職する』とか宣言しちゃってます。
落ち着け、私。

翌日の日記です↓↓

2017年7月22日 土曜日 22:57

11時からヨガ。
新しい先生は元ダンサーだけあって、柔軟系のポーズが多い。先生がやるといとも簡単そうだが、毎回笑えるほど出来ない(笑)いつか、あんな風にできるんかいな💦

暑かったので、夕方から買い物に行く。
ついに与論島行きのチケットが届いたので、旅行用の帽子、ボトムス、旅行と関係無いけど欲しかった腕時計を買う。
働いて無いのに、今月ものすごいお金を使っている。
ヤバい。が、まぁいっか。

家の片付けがあらかた終わってしまったので、生活がまた雑になってきている気がする。
来週は予定を詰め込んでいるけど、色々なものを犠牲にして、せっかくもらった休職生活、有意義に過ごしたい。

明日は9時の早いレッスンだ。
帰ってから、他に何をしようか?
タスクが必要だ。

相変わらずの連日ヨガに、旅行の計画が加わり忙しそうなのに、さらなる“タスク”を求めています。
本当にどうかしています。
休職延長されるのも当然です。
翌日の日記です↓↓

2017年7月23日 日曜日 00:00

頭が痛いので簡潔に。

朝9時からのヨガレッスンに行った。
帰りにダイソーでランドリー周りの収納を購入。
家はあらかた片付いた。

何かしなくては、と思い、カーテンを洗おうと思ったら雨が降ってきて断念。でもラグは洗いたかったので洗濯。ついでにフローリングの拭き掃除もした。

明日も朝ヨガ。
帰ったらカーテンを洗おう。
旅行の準備も始めたいと思う。

6年後の振り返り

今改めて振り返ると、本当に軽躁エピソードが混ざっていた事がよくわかります。
当時の診断は『適応障害』でしたから気にも止めませんでしたが、この状態は明らかに軽躁だったと思います。

連日のヨガレッスン、掃除にまつわる家具の買い替え、服、腕時計、一眼レフカメラ、カメラ教室…挙句に与論島旅行です。
休職開始から3週間で60万ほどお金を使っています。
普段の私はそんな買い物の仕方はしません。

そして、主治医に「旅行に行くというのは、産業医の面談の時に出た“冗談”です」と、嘘をつきました。
後々、本当に行ってしまったことをバラす羽目になりますが。

休職とは、“休息”のためのものであり、
“旅行”なぞ、行っていいワケがありません。
倫理的にも問題ですが、体調の面でも、
「思ったより楽しめなかった」など、
更なる悪影響が出る場合もあります。
それを懸念して反対したのだと思います。

主治医に嘘をついたのは、本当に申し訳無かったなと思います。
しかし動き出してしまった軽躁状態の私は、ブレーキを失い、自分を止められなかったのです。


続く

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