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怪魚釣りスーパースター列伝|残間正之|Review

「怪魚釣りが雌伏であったとき、孤軍奮闘していたのがこの人だ」と前々回の村田さんのとき書いたが、それはルアー界の話であって、フライ界にもう一人、ワールドワイドな海幸彦がいたよ。
想像も交えているので、あくまで私見として読んでね(言い方がまずかったらゴメン)。

プロフィール

北海道出身、1953年生まれ。
残間正之はフォトジャーナリストやカメラマンとしてだけでなく、熱心なフライフィッシャーとしても知られている。故人だが、美しい自然環境や静寂の中での釣りの瞬間を愛し、楽しんできた。

メディア露出

フライフィッシングを撮影した作品は、釣り人だけでなく自然愛好家にも支持されている。美しい風景と釣りの一瞬を捉えた写真は多くの人々に感動を与えた。

FM横浜「ザバ〜ン」とかの番組で釣り情報を担当。NHK『世界釣り紀行』『ほっと@アジア』などドキュメンタリー番組にも出演。著書に『だからロッドを抱えて旅に出る』(1999年、エイ出版社)、『フライフィッシング・ハイ!―楽園つり紀行』(2005年、舵社)など。釣り雑誌に定期的に寄稿し、釣りのノウハウや体験談を紹介している。

開拓フィールド

海外取材のついでに世界71カ国で釣り糸をたれる。サケ・マス属だけでも、パキスタン(カラコルムやヒンドゥークシュのブラウン)、チリ(パタゴニアのレインボー)、カナダ(ブリティッシュコロンビア州のスティールヘッドやキングサーモン)、アイスランド(アトランティックサーモン)、スウェーデン(アークティックチャー)、ニュージーランド(ブラウンやレインボー)等々。

71カ国も行ってれば、今日の怪魚ハンターが勇んで行った国にはほとんど唾つけてた、ってことになるんだろうな。

釣りテク

釣れるときもあれば釣れないときもある、を地で行く人。彼のフライフィッシングに対するアプローチは、単なるスポーツやレジャーではなく、自然との調和を重んじるスタイルじゃないかな。とはいえ、状況に応じて餌も毛鉤(テンカラ)もやるみたいだけど。

フライの技術的なことはまったくわからないので、彼のサイトの「釣りと魚のことわざ」のページから初耳情報を紹介してお茶を濁しておこう。無断使用を禁止されているので、少しだけ編集しときます(解決になってる?)。

タコは真水が嫌い!
タコ(イイダコやイカも)は真水が大の苦手。大雨の後などはプロの漁師も休漁するほどで、「梅雨に雨が多い年はタコやイカが不漁」という諺がある。また、釣り上げたタコは真水に浸けるとすぐに死んでしまう。

濁りには赤い餌、清水には白い餌
渓流釣りでは、水が濁っている場合はミミズやイクラなど匂いの強い赤い餌を選び、水が澄んでいる場合はブドウムシやヤナギムシなど魚が見つけやすい白い餌を選ぶのがセオリー。

バックパッカー度

取材なんで、バックパッカーではない。ただし、積み荷にフライロッドを忍ばせる達人であったことは想像するに難くない。
個人的な旅行のときは、アウトドアラーなのでたぶんバックパック担いでいたのかな?

ビジネスマインド

なしと断定しよう、うん。

まうしろ的ベストフィッシュ

これを書いている今は7月の晴れた午後。冷房なしだと、うだるほど暑い。なので、涼しくなれるよう寒い地域の魚を選ぼう。

アイスランドのアトランティックサーモン。現地ではサルモ・サラーと呼ばれる。この魚はフライフィッシングにおける最高のターゲットといわれ、欧米では根強い人気があるそうだ。大物はあたると一気に走り、それが100㍍以上に及ぶらしい。心躍る瞬間だねえ。
釣れる場所が少ない魚なので、必然、小金持ちの年寄りばかりの高額なツアーに参加した釣行記を読んだ。このときは同行者が釣っただけだが、夏でも冷涼としたアイスランドの川辺の写真に火照った肌が癒やされたんだ。

本文とは関係ありません

他に珍しいところでは、ペルーのチチカカ湖でペヘレイ(トウゴロウイワシ目)釣りに挑戦したこともある。

まうしろ的親近感(妄想です)

好奇心旺盛で、穏やかで人当たりのよい性格ではないかと予想。あちらでもしお会いしたら、フライの技術についての豊富な経験や知識を問いかけ、じっくり話に耳を傾けようかな。

往年のプロレスラーに例えるなら…

名バイプレーヤーの藤原喜明か、奢り魔のリック・フレアーか。


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