沖縄の自然史博物館ウホッホ探険隊、夏へ|Report
こんにちは、小学生のみなさん! パパさんママさん!
もう夏休みですね。この夏休み、自由研究のテーマをみつけるために、沖縄県内の自然史博物館を訪れてみませんか?
沖縄には、地域の自然に関する独自性の高い展示や研究を行う博物館や施設がたくさんあります。小規模な施設が多いですが、とても魅力がありますよ。専門家の研究を直接見ることができたり、地域の自然についての深い知識を得ることができます。
離島にある博物館は観光施設でもあり、訪れるだけで楽しい体験ができます。各博物館と地域や他の施設が連携して、たくさんの学びを提供しているのです。
では、沖縄県内の自然史系の博物館を紹介しますね。
やんばる野生生物保護センターウフギー自然館
(国頭村比地263-1)
やんばるの自然や生き物の重要性についての普及啓発を目的として、地誌や生物の生態について、大型パネルや剥製、音声映像、写真などを使い展示しており、書籍資料も充実しています。このほか、講演会・観察会、ワークショップの開催を通じて、自然と触れ合うことの楽しさの普及啓発を行っています。環境省の施設です。
東村立山と水の生活博物館
(東村字平良川102)
かつての東村民の生活を支えてきた自然に関する展示も多く、河口近くのマングローブ林から中流の森のやんばるの自然を再現したジオラマ、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの剥製、ハブ・テナガエビ・オオクチユゴイ・リュウキュウアユなどの生体、ジュゴンの骨格標本などの展示があります。
沖縄美ら海水族館
(本部町字石川424)
水槽での生体展示がメインですが、魚類の骨格や模型、海洋生物の形態や生態に関する解説、ジオラマ展示等があり、特にサメ類の展示に関しては充実しています。研究スタッフが沖縄の海洋生物や亜熱帯性植物、海洋文化に関する調査研究を行っており、成果を展示や教育普及啓発に活かしています。
名護博物館
(名護市大中4-20-50)
「名護・やんばるの自然と生活」をテーマとしていて、在来家畜の剥製のほか、マッコウクジラの全身骨格標本、イルカの剥製・骨格標本、捕鯨用漁具の展示、名護市の河川やそこに住む淡水魚についての展示、淡水魚の生体の展示などがあります。2023年5月に新館としてリニューアルオープンしましたよ。
恩納村博物館
(恩納村字恩納5973)
「恩納のくらし」(民俗ゾーン)で、伝統的な暮らしとサンゴ礁の海との関わりを、ジオラマや豊富な資料を用いて紹介しています。また、昔と今の風景を超大判の航空写真で比較した展示では海岸線の変化が理解できます。沖縄在来のメダカの飼育展示等もあるよ。
沖縄市郷土博物館
(沖縄市字室川1-2-7)
沖縄市の地形・地質に始まり、市内の山野にすむ昆虫、川や海辺の生物を標本や図表で紹介し、地域の自然、伝統的な自然と人間との関わりについて理解できます。また、沖縄市の自然調査の結果をまとめた「沖縄市の自然」、企画展の内容をまとめた「企画展図録」などを発行しています。
沖縄こどもの国
(沖縄市胡屋5-7-1)
沖縄市にある動物園を中心としたテーマパークです。沖縄の身近な自然や野生動物や在来家畜、その他地質などに関して普及啓発するワークショップを頻繁に開催していますよ。
琉球大学博物館 風樹館
(西原町字千原1 琉球大学キャンパス内)
県内で最も充実した自然史標本の収蔵施設です。イリオモテヤマネコやヤンバルクイナ等の動物標本、県内外に生息する昆虫標本、貝類標本、サンゴ骨格の標本、琉球列島産の岩石標本のほか、学内外の研究者が寄贈した学術標本も収蔵されています。学芸員向け研修も定期的に行っています。
沖縄県立博物館・美術館
(那覇市おもろまち3-1-1)
常設展示の「自然」では、ジオラマを用いて、やんばる(沖縄島北部)、宮古島、西表島、マングローブについて、自然の景観やその成り立ちを紹介しています。琉球列島の地誌、島の環境に適応して独自の進化をとげた生き物に関する展示、化石人類である港川人の最新研究成果の紹介を行っています。「ふれあい体験室」では、フィールドサイン(フン、足跡、食べ痕、巣などの痕跡)の体験ができます。
漫湖水鳥・湿地センター
(豊見城市字豊見城982)
水鳥をはじめとする野生生物の保護、湿地の保全やワイズユースの普及啓発や調査研究などが目的で、環境省が設置し、沖縄県、那覇市、豊見城市が運営しています。水鳥観察やマングローブ観察の設備があり、図書資料も充実しています。また、国場川に生息する魚に関する解説パネルや生体展示などもあり、自然観察会や自然講座を定期的に開催しています。
久米島ホタル館
(久米島町字仲泊1253-1)
沖縄県指定天然記念物クメジマボタルの保護観察施設です。久米島と沖縄島、九州以北のホタル類に関する展示解説を行うほか、鳥や昆虫、カエル、魚、ヘビ等の生体を多数飼育しています。島内の生物を対象にした研究・調査活動や、地域の子どもたちと一緒に保全・普及啓発を行う「久米島ホタレンジャー」などの活動を行っています。
久米島ウミガメ館
(久米島町字奥武1218-1)
ウミガメの生態や生息環境を普及啓発し、保護することを目的とした施設です。ウミガメの成体や子ガメの生態展示のほか、形態や生態・保全状況についての解説、ビデオ展示を行っています。
宮古島市総合博物館
(宮古島市平良西里82)
第二展示室の自然科学部門で、宮古島の地誌や自然に関して展示しています。また、展示以外に自然史標本を収蔵保管もしています。子ども向け講座として、野鳥観察会や昆虫標本作成講座なども行っていますよ。
宮古島海宝館
(宮古島市城辺保良591-1)
宮古島にある貝類専門の博物館で、宮古島市が事業主体となり、有限会社海宝館が管理運営を担当しています。約6,000種、約12,000点の貝類の貝殻標本の展示があります。
国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター
(石垣市八島町2-27)
石垣島の周辺海域のサンゴ礁モニタリング調査の推進・支援を行っています。関連図書や各種調査結果を閲覧できる資料室、実験室、レクチャー室等の施設利用が可能で、標本室もあります。環境省の施設です。
しらほサンゴ村
(石垣市白保2686)
WWFサンゴ礁保護研究センターともいいます。世界最大級といわれるアオサンゴの大群落がある白保海岸のサンゴ礁の調査と保全活動を行っています。サンゴの生態、サンゴ礁の環境やサンゴ礁の生物についての展示があります。
黒島研究所
(竹富町黒島148)
黒島にあるNPO日本ウミガメ協議会付属の研究施設で、研究成果を紹介するほか、ウミガメをはじめとした黒島の動物を飼育展示しています。約1,000点のサンゴの標本や民具などの展示もあるよ。
西表野生生物保護センター
(竹富町古見)
イリオモテヤマネコの保護活動の拠点施設で、ほかにも西表島に生息する鳥や渡り鳥、動物などのはく製が多数展示されています。西表島の自然や地誌に関するパネル展示や資料室を備えています。
アヤミハビル館
(与那国町与那国2114)
世界最大の蛾ヨナグニサンの生態を科学的に解説する施設です。生体展示、標本展示のほか、与那国島のその他の昆虫、動物などを紹介する展示を行っています。
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