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最強のラテン音楽を求めて|今夜ヘビロテしてもいいですか編|Liner-note

昔、『福家警部補の挨拶―オッカムの剃刀』という正月特番ドラマが永作博美主演で放送されたことがあったよね。オッカムの剃刀って、「単純に説明できるならそうしたほうがええで〜」だと理解しているのだけど、今日はそんな話で、好きなメレンゲグループをほぼ好きな曲順に対比するというシンプルな構成で進めたい。

それがイレガレス/Ilegalesとグルーポマニア/Grupo Maníaなのだ。どちらもシリーズ初出ではない。

イレガレスは英語のイリーガルと同じで、無法者的な悪ぶったニュアンスを込めた命名だと思う。ドミニカ共和国で1995年に結成。以前、プロジェクト・ウノのフォロワーさん特集で紹介したよね。メレンハウスやメレンラップなどと呼ばれるダンス音楽系。

グルーポマニアはプエルトリコで1993年に結成。派手なダンスパフォと高いエンターテイメント性が特徴。前にエルビス・クレスポが在籍していたと紹介し、曲もエルビスが歌う「Linda Eh」だったので、グループ本来の魅力を伝えきれなかったと反省している。


じゃあ一本目は、イレガレスの「El Taqui Taqui」1997年と、マニアの「Como Baila」1999年でPV勝負(リリース年は自信ありません、以下同)。

どちらも詞の内容はパリピ仕様で、アゲアゲ路線。っていうか、今日紹介する全曲とも、フィロソフィー、隠喩や換喩を歌詞から探そうとしても無駄なのさ。清々しいまでにメッセージ性がないリリックは、ポジティブに言うと頭や心ではなく身体に直接語りかけてくる。

「タキタキ」はエレクトロニカやヒップホップの要素を加え、都会的なサウンドを実現。繰り返しフレーズが耳に焼き付く。「コモバイラ」はキャッチーなメロディラインでおぼえやすい。トランペットや打楽器が曲にアクセントを加え、メレンゲの伝統的なサウンドから逸脱しない。

フレーズの中毒性で「タキタキ」が一歩リードかな。


二本目は、イレガレスの「Baila」1998年と、マニアの「Niña Bonita」1996年でスタジオ録音勝負。

「バイラ」は「踊ること」をテーマにしたエネルギッシュな楽曲で、速いビートと電子的なサウンドが特徴的。「ニーニャボニータ」の歌詞は情熱的でロマンチック。シンプルながら心地よいメロディと軽快なリズムが特徴で、ホーンセクションが楽曲を華やかに彩る。ただ、寝ぼけ眼だとGrupo Magiaの同名曲「Niña Bonita」と見間違いやすい。

勢いで「バイラ」に軍配が上がる。


三本目は、イレガレスの「Fiesta Caliente」1996年と、マニアの「Ojitos Bellos」1995年でライブ映像勝負。

「フィエスタカリエンテ」は曲全体が歓喜に満ちている。とりあえず盛り上がっとけ、みたいな。映像は、ギターアレンジをきかせた比較的最近のもの(みんなもう若くないね)。「オヒートスベジョス」はマニアらしい陽気な雰囲気が全体に漂い、踊りたくなるテンポ感がある。歌うのはソバージュヘアのエルビス・クレスポ(この番組は毎度くちパク)。

う〜ん「フィエスタカリエンテ」だね。マニアは踊りがバラけてるもんな〜 わざとかな?


あれっ、イレガレスの3連勝になっちゃった。えーと、マニアあんまり好きじゃなかったみたい。すびばせんでした〜(マニアは間奏の決めゼリフに萌えるのです😍)


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