#189日々是=^_^=日 鳩のフンから
(約1100字)
時々乗り換えで使う駅の階段に、大量の鳩のフンが落ちている。
通るたびに増えているので、何とかならないものかと思う。
(因みに後日通ったら、すっかりきれいになっていました(*´-`)
…
鳩のフンを見る度に思い出す。
中学生の頃、ウチからは少々遠い神社に、毎朝、鳩の餌やりに行っていた時期があった。
何でそんなことを始めたかというと、その神社の近所に住んでいる友達Jちゃんと遊んだ時のこと、一緒にその神社に行って、たまたま鳩にお菓子の残りをやったら、当然のことながら、鳩が大量に寄ってきて、手にとまったり、肩にとまったり、すごく楽しかった。
これはいい、給食のパンの耳を残して持って帰り、また鳩にやりに行こうということになった。
でも、放課後だと部活動があって、なかなか早く帰ることができない。
だから、毎朝、早起きをして登校前に神社に行くことにした。
私は、卓球部に入っていたので、トレーニングも兼ねて丁度よい。
毎朝、同じ時刻に行くようになると、鳩はすぐに学習し、私たちの姿を見ると飛んでくるようになる。
生き物好きの私としては、至福の時間となった。
ある日学校に行ったら、友達が私を見て笑っている。
なんと、私の頭に、鳩のフンがついていたのだ!
すぐに水道でジャバジャバ洗って、やり過ごしたが、家に帰って母に、フンがついて笑われた、ちゃんと見て教えてよ!と、逆切れした覚えがある。
フン害にもめげず、Jちゃんと私は、毎朝、神社に通い続けた。
そんな日が続いたある時から、大学生くらいのお兄さんと話をするようになった。
そのお兄さんは、神社を散歩コースにしていた。
そのお兄さんは、毎朝、私たちが来る時間に合わせて、散歩に来るようになり、私たちは、会うたびに普通に楽しく話をするようになった。
私は、神社での鳩の餌やりに、仲間が増えたことを母に話した。
そうしたら、ウチの母とJちゃんのお家との間で、何かやり取りがあったらしく、翌日から、鳩の餌やりに行くことは禁止になった。
学校に行って、Jちゃんと話したら、やはりそのお兄さんと仲良くなったのがまずかったらしい。
その頃は、なんで仲良くなっちゃいけないのかと憤慨したが、今思えば、禁止にした親の気持ちもわからんでもない。
自分の娘が同じような状況で見ず知らずの大学生と仲良くなったと言ったら、ついて行って様子を見て、やめるように言うと思う。
というわけで、神社の鳩の餌やりプロジェクトは、ひと月足らずで終わってしまった。
鳩のフンを見て、神社で餌やりをしたことを思い出す度、もし、その大学生のお兄さんが本当に善意の人だったら、申し訳ないことをしたと思う。
先日、久しぶりにその神社の中を通り抜けたら、全く鳩がいなかった。
とてもきれいに整備されて、なんだか、昔とは違うように見えた。
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