#193日々是=^_^=日 南のりかえ口の思い出
仕事などで時々、T駅を使う。
その度に思い出すことがある。
Kotyo時代に移動教室の引率をしたときのこと。
目的地までは貸し切りバスを利用していくのだが、その年、私はどうしてもはずせない私用があって、遅れていくことになった。
往路は教頭先生に行ってもらい、私はその日の夜、電車で現地に向かい、そこで交代する。
当日、無事に出発したとの連絡を受けた。
ほっとしたのも束の間、私用中の私に、養護教諭から電話がかかってきた。
どうした？
「すみません、N=^_^=先生！保健資料持たせるの忘れちゃいました！」
えーT_T
説明しよう。
保健資料とは、宿泊行事の際、子供たちの具合が悪くなったときなどに備え、既往症や薬、注意事項などを保護者に書いてもらって保険証のコピーまでついている、大事な資料なのだ。
個人情報満載なので、出発直前まで金庫に入れてある。
それを、持たせるのを忘れてしまったというのだ。
さあ、どうする。
あきらめて学校に置いておいて、何か事が起きたらその子の分をFAXで送ってもらうか・・・
いや、それはリスクが高い。
子供の具合が悪くなるのは、大抵夜中なのだ。
よし。
私はその日の夜、電車で現地に向かうにあたり、T駅で乗り換える。
その時に養護教諭と待ち合わせをして、そこで受け取ることができるのではないか。
ところが困ったことに、T駅にはのりかえ口がいくつもある。
南のりかえ口、だからね！
南、だからね。わかった？
「はい、南のりかえ口ですね。わかりました！」
わかりました、って、場所分かるの？
「はい、何とかなると思います！」
ホントか？！
でも、仕方ない。
養護教諭に頑張ってもらうしかない。
乗り換え時間は、１５分。
タッチ＆ゴー
普通に歩いたってギリギリの乗り換えなので、会えなかったとしても、探す時間はない。
一か八か。。。
電車は予定通りにT駅に着いた。
私は、予定通りに、南のりかえ口へ。
さあ、どうだ…
いた！
養護教諭は、ちゃんといた・・・
というか、個人情報の束、デカい…
なにこれ、大きいね…。
「はい、重いんですが、よろしくお願いします。」
バスに乗せていくつもりで荷造りしているので、軽くするとか、小さくするとか、持ちやすくするとかの工夫が一切していない。
私の荷物だけはバスに乗せて、先に現地に運んでもらっていたからまだよかったが…
身軽でゆっくり休んでいけると思っていたのに、甘かった。
私は、１００人分の個人情報の束を抱え、居眠りもせず、トイレにも行けずに移動教室に向かったのだった。
たまたま私が遅れて行ったから、こんな離れ業ができたが、もしそうでなかったら、どうするのがベストだったのだろうと、今思い返しても迷うところだ。
きっと、養護教諭か教頭先生が現地まで届けることになったんだろうな。
とにかく、忘れ物には注意。
これ以降、移送教室出発前の合言葉は、
「保健資料持った？」
となり、二度と忘れることはなかったとさ。
めでたし、めでたし=^_^=
いいなと思ったら応援しよう！
