No.26所感=^_^= 6年間、名前を書き続けた話~長男のこと
【教育探究所】 ピストストーリーズ〜教育を未来への滑走路に〜さんの記事を読んだら、長男が小学生の時、私がすべての持ち物に名前を書き続けたことを思い出した。
「ホワイトな学校へ#13寄り道②」にも登場するが、今回はこれを少々詳しく書かせていただく。↓↓↓
彼は、こういう子供だった。
1年生の最初には、親が子供のすべての持ち物に名前を書いてあげるが、自分で文字が書けるようになれば、自分でも書くようになる。
事実、下の子はそうやって自分で自分の持ち物に名前を書くようになったが、上の子は一筋縄ではいかなかった。
落としても拾わない。
なくても困らない。
なければ、やらないだけ。
先生に怒られると、そのときだけはジタバタするが、また元の木阿弥。
一向に変わらない。
変われない。
変わろうとしない…
だから、自分で名前を書く気なんか起こりようもない。
言っても本人にその気がないのだからしかたがない。
だから、私は、彼に言うのは諦めた。
そして、彼の持ち物全てに名前を書き続けた。
入学の時に買った、名前シールは重宝した。
鉛筆は買ったらすぐに、12本全てに名前シールを貼り、セロハンテープでぐるっと巻いて補強した。
消しゴムは、ケースと本体両方に名前ペンで書いた。
ペンで書く場合の書き方は、「名字だけ、カタカナ」で、全て統一。
見た人は、すぐに彼のだとわかる。
服は、洗濯表示のところに、こちらも「名字だけ、カタカナ」で書く。
ただし、下着のランニングシャツだけは、後の襟ぐりの、裏側の中央に書いた。
理由は、彼が、後ろ前、裏表、関係なく、100%裏返しでシャツを着るから。
せめて、名前が見えたら後ろ前が違っていると気づけるよう、位置を決めた。
以上の私の努力により、彼の物は失くなることはなく、全て戻ってきた。
しかし、こまめに持って帰って来ることはないので、毎学期末、荷物の持ち帰り用に大きい袋を持たせると、先生からもう一つ袋をもらって帰って来た。
極めつけが、ミニバスの試合の後のこと。
彼の荷物の中から、名前のないランニングシャツが出てきた。
彼のにそっくりであるが、本人の物なら、私の手により名前がバッチリ書いてある。
私「名前が書いてないんだから、K(長男)の物のわけないじゃない!」
長男「オレもそう言ったんだけど、みんながKのだって…しょうがないから、持ってきた(涙目)」
・・・・・(;゚Д゚)
ことほど左様に、誰もが認めるだらしなさ。
その彼が化けた。
高学年になって、受験を機に変わっていった。
自信を持つって、大切なことなんだなぁと思う。
落とし物も、激減した。
高学年になって変わったとはいえ、すぐには信用できないので、小学生の間は、名前を書き続けたが、中学校に入学するに当たり、私は一切、手を引いた。
…
…
…
そして、現在、彼は、高校の教員をしながら、一人暮らしをしている。
当時は悩みましたが、無理やりどうにかしようとせず、彼の個性と受け止めて淡々と対応していると、いつか何とかなるもんですね=^_^=
同じような悩みを持つ世の親御さんの、ご参考になれば幸いです。
よろしく😻