#190日々是=^_^=日 何者でもない時間
(約700字)
仕事を終えて、家に帰る。
電車やバスの車内で、モードを切り替える。
仕事をしている時は職業人の私で、家に帰れば家庭人の私となる。
しかし、帰宅途中の私は、何者でもない。
先生でも先輩でも、妻でも母でもない。
車内では、誰も、私のことを知らない。
誰からも、何も期待されない。
この感じが、心地よい。
家に帰れば、否応なしに家庭人にならねばならない。
その時間をもう少し、先延ばしにしたい。
もう少し、何者でもないままでいたい。
そんなとき、寄り道をする。
カフェ。
入ったことのないカフェは、敷居が高い。
でも、誰かの力を借りて、一度でも入ってしまえば、一人でも入ることができる。
ここのところ、選択肢が増えたのはありがたい。
外が見える席に、座る。
誰一人として知らない、道行く人を、ぼんやりと眺める。
店の奥の席に、座る。
たくさんの人に囲まれているのに、誰とも会話をしない。
珈琲を飲みながら、何か特別なことをするわけではない。
noteを読んだり、スケジュール帳を書いたり…
何者でもない時間を堪能する。
…
サラリーマンが、家に帰る前に居酒屋で一杯引っ掛ける。
お金もかかるし、家でゆっくり飲めばいいのに、と思っていたが、そういうことではないのかもしれない。
彼らにもまた、何者でもない時間が必要なのかもしれない、と。
…
小一時間ほど過ごすと、気持ちが前向きになる。
抱えている面倒なことも、そのうち何とかなるさ、という気がしてくる。
「ただいま」
玄関を入る頃には、いつもの私に戻っている=^_^=
#サラリーマンの気持ちも同じかな
#サラリーマンは違うかな
#何者でもない自分が心地よい
#想像していなかった未来
#職業人
#家庭人
#演じ続けているのかも
#今こんな気分
#カフェ
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