内向型HSP主婦の私が接客の仕事をやめた理由
私は2年前に接客のパートをやめました。
以来専業主婦をしています。
退職した理由はストレスからパニック障害になったからなのですが「内向型hsp」の気質を持つ私にはそもそも接客の仕事は合っていなかったのでは?と今は感じています。
ここではhspの私にとって接客の一体何がストレスになっていたのかを改めて考えてみようと思います。
接客のお仕事に悩むhspさん、どんな仕事が向いているか考えているhspさんの参考になれば幸いです。
【内向型hsp】接客をやめた理由1:いつも神経をすり減らしてエネルギー切れを起こす
私はこれまで何となく接客の仕事ばかりしてきました。だけど「今後はやることはないだろうな」と思っています。というより「もうやれない」と言った方が正しいかも知れない。
40代になって今更ではあるけれど、hsp気質の私にとって接客は負荷が大きいと気づいたからです。
改めて今振り返ると、接客の仕事をしている間はずっと辛いと感じていました。hspの気質上、多くの人に関わるのははじめから得意ではなかったのです。
いつも神経をすり減らしている感覚があり、エネルギー切れを起こし、疲れ切っては退職するを繰り返していました。
けれども職場の上司などからお客さんへの対応を褒められる事も多かったので、「私は接客が得意、向いてる」「どんな仕事にもストレスは付き物」と思って、やり慣れている接客の仕事ばかりしてきたのです。
【内向型hsp】接客をやめた理由2:接客は得意だけど向いてるわけではなかった
ネットやSNSでhspについて見ていると「hspさんは接客の仕事に向いている」という文言を目にする事があります。「確かに」と納得する部分もあるにはあるのですが、これは「誰の視点か」によって答えは全く逆になり得ます。
気遣いがあり気持ちの良い接客が得意ですから、お客さんや上司から見たら当然「hspさんは接客に向いている」と思うでしょう。
でも接客する側のhspさんにとっては、業務として素晴らしい対応ができていても「疲れる」「辛い」と感じる人は相当多いんじゃないかと思います。細やかな気遣いができるのは、そこにとても神経を使っているからです。
自分をすり減らして行う業務が果たして向いてると言えるのか??
私も接客を褒められ得意だと思って頑張っていましたが、結果メンタルを壊しました。
もちろん人によりますが、個人的にはとても向いているとは言えません。
【内向型hsp】接客をやめた理由3:「楽しい」と「不安」 両極の感情に翻弄されて疲れる
hspの私にとって接客は
お客さんと色んなお話をするのは楽しい
お客さんに喜ばれて感謝されると喜びを感じる
という楽しい面と
不快にさせないようにとても神経を使う
どんな人が来るのか分からない怖さがある
という不安な面があります。
過去に働いていた事のある職場は客層も豊かな人が多く、私の全く知らない興味深いお話をしてくれる人もいたりして接客が楽しいと感じる事も多くありました。
そうした素敵なお客さんと関わる「楽しさ」。
一方で不機嫌なお客さんやクレーマーに傷つくかも知れない「不安」。
私はこの「楽しい」と「不安」の両極の感情に落ち着かない感覚があり、仕事が終わって家に帰るとぐったり疲れている事がよくありました。
仕事でいくら嬉しい事や楽しい事があって高揚感を感じても、同時に強い不安感もあるので感情の上下に翻弄されてしまうんですね。
【内向型hsp】接客をやめた理由4:クレーマーの存在に耐えられない
そして私の不安感を更に増強するのがクレーマーなお客さんの存在です。
高圧的に理不尽な要求やクレームを入れてくる人
気に入らないと声を荒げる人
要求が通らないと嫌がらせをしてくる人
というお客さんは多数ではないものの少なからずいました。これが原因でいつも退職してたとも言えます。
クレーマーが得意な人なんていないとは思うのですが、私の場合はそういう人が現れると
自分ではなく同僚が対応していても辛い。
言われた事に深く傷ついていつまでも苦しい。
怒っている人と同じ空間にいるだけでお腹が痛くなる。
クレーマーがいつ来るか分からない恐怖に常に怯える。
とhspのメンタルにとっては大きなダメージになります。
こうなると四六時中クレーマーの事で頭が一杯になってしまい、耐えられなくなってしまうのです。
特に弱っている時にこういうクレーマーな人が現れると、一気に退職に向かってまっしぐらというのが私のよくあるパターンでした。
【内向型hsp】接客の仕事は素晴らしいこともたくさんあった
こうやってまとめているとhspさんにとって接客の仕事がとてもネガティブなものに思えてきますが、決してそういう事が言いたいわけではありません。
私は接客の仕事をしていて辛い気持ちになる事は多かったですが、
素敵なお客さんとの交流は素晴らしい気持ちになれたし、何より仕事を通して学べた事は数えきれず、それはとても嬉しくとても意義深いものだと感じています。
なので接客の経験を決して後悔しているわけではない事はここに明記しておきます。
因みに私の娘もhsp気質を持っているのですが、今はフォトスタジオでアルバイトをしています。接客業務ですが本人はとても楽しそうに働いていて、持ち前の人当たりの良さから職場で重宝されてもいるようです。
娘だけでなく私の知人など、hspだけど楽しんで接客業務をしてきた人は他にもいます。このように同じhspさんでも色んな人が居ますし、職場の雰囲気や同僚との関係によっても接客のイメージは全く変わってくると思います。
もし接客の仕事が辛くて悩んでいるhspさんがいるとしたら、その経験をした事と、勇気を出してチャレンジしたことをhspの同志として称賛したいと思います。
また、接客の仕事をやってみようか悩んでいるhspさんがいるとするなら、あえて私はここで「やってみる価値はきっとある!」と言っておきたいと思います。
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