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経済大国シンガポールを20年ぶりに訪れて安心したこと
シンガポールというと、皆さんはどんなイメージを抱くでしょうか。
一般的には、にはマリーナベイサンズにジュエル、ガーデンズにTWG、パシャコーヒー(ドバイだけど)、セントーサ、アラブストリートなど。
そんな印象なのかなと勝手ながら感じています。
また、経営とか投資、富裕層、カジノ、オリエンタルラジオの中田さん、こういったイメージを持つ方もいるかもしれません。
自分は、小中学生時代に7年ほど両親の転勤でシンガポールで生活をしていたのですが、半年前に二十数年ぶりにこの国を訪れることがありまして。
ジュエルやマリーナベイサンズなどは、自分の暮らしていた時代には存在していなかったので、そんなキラキラしたものに驚きを覚えつつも、昔とそう変わっていないなと安心した部分を感じました。
それは、暮らしている方々のあたたかさです。
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ホーカー(フードコート)で、食べた食器を片付ける場所に手間取っていた時に、お兄さんが「それはあっちだよ!」と声をかけてくれたり。
バスのICカードの調子が悪くて、仕方なく現金で支払おうとしたら、5セント足りなくて、あたふたしていたら、運転手さんが「…まあ、いいよ」と言ってくれたり。
オーチャードロードで、アイスを売っていたおっちゃんがとても楽しそうに働いていて、素敵な接客をしてくれてほんわかしたり。
バスで大きな声で楽しそうに話すおじさまおばさまにエネルギーをもらったり。
シンガポールを離れて、日本からこの国を見ていて「自分の住んでいた頃よりも、随分とギラギラしたドライな国になったのかな…」と感じていました。
でも、実際に第二の故郷に久しぶりに戻ってみると、昔ながらの暮らしぶりや人のあたたかさってのは残っていて、とても安心したのです。
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現地で生活していた頃も、お掃除に来てくれたおばちゃん(日本と異なり、家の掃除を外注する文化もある)にとても優しくしてもらったり、たまにホーカーの激辛カレーを買ってきてくたり(笑)
自分の勝手なイメージだと、経済発展して都市化していくと、人々の関係は希薄になって冷たくなっていくイメージがあります。
これだけ発展したシンガポールでも、人のあたたかみは変わらず残っていたというのが、個人的な感想です。
(もちろん、国が抱える課題や闇もあるでしょうが、それはどの国も一緒なので今回は触れないとします)
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旅に出て有名な観光地を回るのもとても楽しいけど、自分はとにかくローカルなところに行って現地の方の暮らしに少しでも浸かるのが大好きです。
言葉はわからないこともあるけど、僕たち日本人とは全く異なる文化を持つ人とコミュニケーションすることで、「世の中に正解も間違いもないんだな」ということを、身をもって体感できる。そして、新たな視点をもって生きることができる。
だから、旅はやめられないんだよなって。
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ああ、シンガポール、また住みたい。