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僕が単焦点レンズしか使わない理由

今回は写真とカメラの話。

この秋、一発目の写真集をリリースする予定で現在鋭意製作中のこの頃です。

自分は、国内外の旅先やストリートのスナップをメインで撮影をしているのですが、ある時からズームレンズを持っていかなくなりました。

今回リリースする写真集も、小型のAPSCカメラ一台にコンパクトな単焦点レンズ二つのみ(焦点距離もあまり変わらない)で仕上げています。

もちろん、ズームレンズは便利で助かるし、仕事で映像制作を請け負っていた時は、ズームレンズメインで撮影していました。(ワンオペ映像マンには24-105 F4なんて最高に便利です)

ただ、写真撮影、特に自分自身のための撮影になったときに、ズームレンズだと「あまりいい写真を撮れてる感」が感じられなくなったのです。

今回は、その理由を書いていこうと思います。(もちろん、ズームレンズがダメとか、そういった記事ではありません。自分の場合ということで)


どのズーム域で撮ろうかなという作業が苦手なのかも?

ズームレンズでも、いつも同じ焦点距離ばかり使ってる、あるある。

これは予想でしかないのですが、街中を歩いているときに「あっ、これが撮りたい」となった時。

ズームレンズだと、まずどのズーム域で撮るのかという作業が入ってしまうからなのかなと。単焦点レンズであればその作業が省かれるし、慣れている焦点距離であれば、足を使って寄り引きすれば大概はなんとかなる。
(厳密に言えば、どの焦点距離の単焦点を使おうかなという選択もあるけど)

ある対象物を過不足なくきれいにおさめたい場合(記録撮影寄りの撮影)なんかは、ズームレンズが適役かもしれません。

一方、「俺ならではの視点を見てくれ」という撮影の場合は、単焦点でいいんじゃないかと感じ今に至っています。

そして、「足を使って寄り引きしている」という行為が、撮影への没入感をより引き立たせてくれているのではとも感じています。


そのカメラ、レンズで撮れないものは諦める

自分の場合は、スポーツや野鳥撮影は専門ではありませんし、ポートレートなどもほぼ撮りません。

ストリートスナップにおいても、持ってきた単焦点一、二本で撮れないものは、潔く諦めるというスタンスをとっています。

「あー、撮れん!まあ、いいや(笑)」

決してヘラヘラはしていませんが、こんな感じです。

自分は建築物も好きなので、旅先でも建物をよく撮影するのですが、いつも標準域の単焦点しか持っていかないことが多いので、建物全景は全く撮れません…。

「建築撮るなら、広角ズームか単焦点を持っていけよ!」

とツッコミが入りそうですが、撮れなかったら撮れなかったでいいんです、仕方ないと諦めるのです。(それに、建物全景を撮るのも楽しいですが、建築の一部だけをクローズアップするのも大好きなので、一部しか撮れてなくてもOKなのです)


残すもの、捨てるものを明確にする

自分は、写真撮影はもちろん機材も大好きなのですが、何を撮りたいかが明確になればなるほど、持っていくものは絞られていく、そしてその人の個性も引き立っていくのかなと考えています。

何事もそうかもしれませんが、自分の好きなものや持っていきたいものは多くの人が着目できる要素ですが、「自分に不必要なもの、捨てるもの」というのは、意外と忘れがちなところなのかなと。

もちろん、写真、カメラの楽しみ方は人それぞれで、各々が好きなようにするのがいいと思います。

こんな記事を書いておきながら、来年ズームレンズを使っているかもしれない(笑)

今回は、拙い持論をご紹介しました。

それでは、また!


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