ダイエットの基礎知識⑥
これまで、ダイエットに関する基本的な知識・用語をお伝えしてきました。
今回が最後になります。成功する具体的な方法をまとめてみます。
では、宜しくお願い致します。
ダイエットが必要な方は、
多くの方の場合、摂取エネルギー量(kcal/1日)が、
目標体重から計算した理想的な必要推定エネルギー量(kcal/1日)を
上回っています。
まずは、摂取エネルギー量(kcal/1日)を適切にしましょう‼
=カロリーコントロール
★ダイエットが今まで成功しなかった原因は、主に以下の3つです。
①サプリメント
②運動メイン
③過剰な食事制限(摂取カロリー制限)
①サプリメント
ダイエットの効果が科学的に証明されたものは存在しません。
日本国内において認可・承認された医薬品・商品はありません。
(処方・店頭販売はなし)
一部、インターネット等を利用した宣伝広告(誇大広告)が
みられますが、法令違反の可能性があります。
よく考えていただければ分かると思いますが、
例えば、高コレステロール血症や糖尿病で通院している患者がいます。
こういった方々は、だいたい肥満です。
医師からは、痩せるように言われます。
もしも、本当に医学的に効果のある「痩せ薬」があるのなら、
病院で処方されているはずではないですかね?
つまり、そのような都合の良い薬は、残念ながら存在しないのです。
ですので、こういったアヤシイサプリメントに手を出しても、
決して痩せることはありません。具合が悪くなる可能性さえあります。
②運動メイン
有酸素運動での消費カロリーは決して多くありません。
前回も書きましたが、1ケ月(30日)で1㎏の体脂肪を減らすには
1日あたり約240kcal(約7200kcal÷30日)の運動量が必要です。
相応の負荷量の運動を毎日続けることは、なかなか大変です。
「毎日」というのは、かなりキツイです。体調が優れない日もあります。
ジョギングやサイクリングなど、屋外で行うものであれば、
天候にも左右されます。猛暑の日や雨の日は外で運動なんてしたくない
ですからね。
③過剰な食事制限(摂取カロリー制限)
摂取エネルギー量を抑えるために最も効果的な方法ですが、
ほとんどの場合、空腹感という「苦痛」が伴います。
食欲は生命維持に必要なエネルギーを取り入れるための
動物の本能であり、根源的な欲求です。
空腹を我慢することは、非常に大きなストレスとなります。
本能に逆らって、強い意志を持ち続けるのは至難の業です。
では、どうしたら良いのか?
正攻法として、摂取エネルギー量制限(摂取カロリー制限)を
基本路線とします。いわゆる、食事制限ですが、
決して無理をしないことです。苦痛が伴うと継続困難です。
「お助け食品」を上手に活用してみましょう。
☆「お助け食品」とは、
①カロリーが低いもの
②空腹感が少ないもの → 腹持ちが良いもの
③味が良いもの
朝食・昼食・夕食のいずれかに置き換えてみます。
そうすると、1日の中で1食分の摂取カロリーを
無理なく、大幅に減らすことができます。
これを『置き換えダイエット』と言います。
そして、プラスアルファとして、決して無理のない範囲で
運動(筋力トレーニング・有酸素運動)を取り入れましょう。
★成功の秘訣
習慣化すること。日々の積み重ね。(長期戦)
※最も大切なのは、「無理をしない」「ハードルを上げない」
ことです。長続きしなくなります。
※一番やってはいけないことは「短期決戦」に持ち込むことです。
目標達成できないか、もしくはリバウンドします(敗北)
よく雑誌などで、「3ヶ月で理想の体になる‼」などという夢物語のような
宣伝文句がありますが、あれは大ウソです。
そもそも、3ヶ月やそこらで本当にダイエットが成功するなら、
誰も困っていません。悩む人なんていないはずです。ちがいますか?
根本的な話をすると、肥満の方はある程度の時間をかけて、
日々の生活習慣でそのような体になったのです。
もちろん、「3ヶ月で痩せたい。」と思う気持ちは十分に理解できます。
そりゃあ、最短ルートで望む結果を出したいですもんね。
みんな、そうですよ。だけど、そんなウマい話はないのです。
「あなたの体は3ヵ月で肥満になったのですか?」ということです。
地道に、少しずつ、努力を重ねて、結果がついてくるのです。
今までの話をまとめます。
●「現在地」を把握する(体重・BMI・体脂肪率・摂取エネルギー量)
●適切に目標を設定する(体重・BMI・体脂肪率・必要推定エネルギー量)
●善玉菌・ヤセ菌を増やす(食物繊維・発酵食品など)
●食事方法を工夫する(朝型、野菜先行、低脂肪・高タンパク)
●「お助け食品」を活用する(置き換えダイエット)
●無理なく運動を行う(筋力トレーニング・有酸素運動)
これで知識は十分に頭に入りましたね。
さあ、あとはやるだけです。
余分な体脂肪を減らし、理想の体を手に入れましょう。
そして、肥満になりにくい体を「維持する」こと‼
=理想的な生活を継続すること。
これこそが、本当に健康なことなのです。
みなさまのご健闘を心よりお祈り申し上げます。
長編になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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