見出し画像

選択する人生


「どうしたらいいのだろう?これからの時代、このままではいけないのだろうな・・••••」という想いが、今までの当たり前の生き方に不安を投げかけてくる。そういう観点で、多様な生き方というのはある意味残酷なのだ。無数の選択肢から自分に一番合うものを選ばなければいけない。しかも、人生という壮大なテーマに関して、だ。

「アイデンティティのつくり方」

森山博暢さん/各務太郎さん


「多様な生き方は残酷」

選択肢が多いことは、迷いを生む。
サイゼリアより、
一蘭のラーメン屋が、迷いない。

選択肢が多いことは、幸福な社会の証。
消防士にも、エンジニアにもサッカー選手にも
なりやすい。なれるかは別として。

んなはずだったんだけれど、

多様な社会は、
無様な自分を生む。

多様ゆえ、自由ゆえ、
選べない自分は、単一な暮らしに陥るという
罠。矛盾。

多様な価値観が認められるほど、
identify(🆔 識別される)。
人との違いを明確にしていか
「なければ」生きてゆけない、社会。

あれ?なんか、思ってたんと違う?

不惑どころか、惑惑の40代。

もっとも、ミッドエイジクライシスという単語自体は昔から存在しており、その年代にはこの現象は一定数必ず起こることだというふうに認識していた。

同上


はい、
絶賛クライシスな40代です。
が、昔からそうだったんだー、
と思うと、ちょっと気が楽になりますが、
喜びもつかのま、明日にはクライシス。

海外の人が「what do you do?」と聞くと、日本人は会社名を答えるという。「どんな仕事をしていますか?」という質問なので、「コンピューターエンジニアです」とか「マーケティングです」と答えるのが自然なのだが、つい所属している企業や組織名を言ってしまう。

同上

あるあるですね。
英会話に通ってた時に、初対面の先生には
必ず聞かれて、必ず社名を答えてましたっけ。

ただ、マーケティングしてます、
広告してます、カスタマーセンターしてます、
というのも、なんだかちょっと物足りない。

その物足りなさは、
「本当に、やりたいこと」と
ちょっとズレてたりするからかもしれない。

確固たるアイデンティティとは、「ブランドのある組織への帰属」となってしまい、所属すること自体が目的化してしまう。そうなると終身雇用ではない多様な生き方が是とされる時代においては、強いアイデンティティを形成するのは非常に難しくなる。

同上


はい、難しいです。
会社は好きだし、会社をよくしたいし、
でも、それは目的ではなくて、
社会をよくしたい。
会社人ではなく、社会人でありたい。


また、アイデンティティが「現在の自分」や「なりたい自分」のことだとすると、年齢と共にそれが刻々と変わっていくのは至極当然のことである。

同上


そうなんですよね。
変わっていいはずなのに、
変わっちゃいけない感がある、
終身雇用という思考停止。
変わらなくていいよ。自分。という甘え。

まわりはどんどん変わっていくのに、
取り残された感は、
今しか見てないからであって、
未来。いや過去、いや1ヶ月前から
比べたら、随分と変わってるはずなのに。

そしてそれは決して肩書探しの旅ではなく、「やりたいこと」や「なりたい自分」という近未来のビジョンを描きながら、その仮説に向かって日々意思決定を連続する自分自身の姿という

同上


変化した後の自分という結果をまた
目的にしなくていい、っていうことですか?

日々、変化していくことを目的にして
いたら、気づいたら、なりたい自分になってた
が理想だとして、まあそんな簡単ではないので

ここは右、今度は左で明日は右。
という、ある仮説(小さいビジョン)の
赴くままに、動いていたら、変わるのかも。

変えるのではなく、変わる。

肩書を、探さない。

アイデンティティとは「胸を張って自分がやっていること、もしくはこれからなろうとしている姿」のことなのだ。

同上

いつもの一蘭のとんこつラーメンではなく、
きょうは違う、選択肢を選んでみる。
選びたい方を、選んでみる。

胸はまだ張れないけど、
手を伸ばす。

その手を伸ばしている自分が、
昨日の自分と今日の自分をidentify(🆔)
分け隔てる、新しい自分になっていく証。


未来はその起こり得る確率によって無限のシナリオがある。
その人生の可能性の幅の中で「自分にとって望ましい未来」を選択し意思決定を続けることがアイデンティティを形成する。

同上

意思決定って、なんだか重いんですよね。
そんなこというてるからあかんのですけど。

要は、自分で選ぶってことですか?

選んだ先が不正解だとしても、
正解にしていけばいい。
だって、自分で選んだんだからね。

大事なのは自分の物差しをつくることなのだ。その物差しは人と違ってもよいし、時間と共に変わってもよい。膨大な情報と多様性が許容される時代においては、自分の物差しが形成できない限り、アイテンティティ・クライシスを起こしやすい状況は続いていく。

同上


ものさしでもいいんですけど、
分度器にします。

長いか短いかではなく、
きょうの角度と、あしたの角度を
自分で、チューニングして変えるだけ。
選ぶだけ。自分の好きな角度に。

今日もお読みいただきありがとうございました

写真はNゲージ(自分で走らせる模型)です。
運転士にはなれないけれど、
自分の手で、模型の電車をならべて、
走らせる。速度を自分で調整する。
前にも後ろにもいけて、
駅に停車もできる。

その操作感を、自らの人生にも。
ちなみにこのキティちゃんはるかは、
環状線の電車より千円も高いので、
ちょっとこまります。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?