焼肉部位解説④ 日本、アメリカと英国ではサーロインは違う部位?
今回は、牛肉の最高級部位の一つであるサーロインについて解説したい。
ステーキといえば、サーロインステーキを思い浮かべる人が多いと思う。ところが、日本のサーロインと米国と英国ではそれぞれ部位が異なっている。まったくややこしい事だが、アメリカと豪州・ヨーロッパでは、カットする位置も異なっている。今回はその点についても詳細を述べた。
なお、日本でサーロインと呼んでいる部位は、アメリカ、カナダやオーストラリア、ニュージーランドではストリップロイン(Striploin 牛の図参照)と呼ばれており、米国でサーロインと呼ばれる部位はあるが、異なった部位のことである。(こちらについては別の項目として解説する)
4、サーロイン
【別名】 ストリップロイン
【英名】 NAMP No.180 Striploin(米)(豪NZ)
【中国語】外脊(Wai4Ji3中国)、西冷(Xi1Leng3 香港)、沙朗
(Sha1Lang3 台湾)
【牛の部位】 牛の背筋で厚みのある部位である。各国によって肋骨のカット位置が異なり、日本や豪州では11番リブから(3リブ)と長いが、米国は13番リブ(1リブ)と短くなっている。米国ではリブアイロールの価格がストリップロインより高いためリブアイロールを7本リブと大きくし、日本や豪州ではリブアイロールを5本リブと短くしている。
US spec: 1-rib striploin
Ausie spec: 3-rib striploin
【特徴】肉質は、柔らかくキメが細かい。全体的に霜降りになりやすい最高級部位である。
【用途】焼肉、ステーキ、ローストビーフ、しゃぶしゃぶ、すき焼き。
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