ぶりこの『かるい生活』を綴ります
もともと活字中毒の私。本屋に行くのが大好きで、すぐに読まないのに気になる本を衝動買いしてしまう癖があります。いい年になって、あまりものを増やすのは好ましくなくなってきて、大好きな本たちでさえも少しばかり煩わしくなってきました。というのも、買った本で2回以上読む本って本当にレアなので、読みたい本が見つかった時には、はやる気持ちを抑えて、まずは図書館のオンライン在架検索をしてみるようにしています。
読みたい本の探し方は、いわゆる本屋ではなく、滞在型の本屋でのんびり探すのが好きです。都内だと蔦屋書店のようなところ、1番のお気に入りは『箱根本箱』という箱根は強羅にあるブックホテル。本に埋もれながら、温泉にも浸かれるし、美味しいご飯とワインも嗜めるし…で、私にとっては天国のような場所。毎年年始には、Bricoの商売繁盛祈願を箱根神社へ参っていて、いつもそのご褒美に一泊してくるのが私のシキタリ。たくさん本があるとはいえ、やはり一泊二日しかないのだから、一冊読めるか読めないか…というのが正直なところです。なので私のスタイルは、とにかく気になった本の冒頭を読んで、『もっと読みたい!』と思ったら、ブクログというアプリへ『読みたい本』としてブックマークし、のちのちに全部読む…というようなことをしています。チェックしておいても、なかなかブックマークした本を全部読み切る前に1年経ってしまう、ここ最近…。日頃、手持ち無沙汰になると、どうしてもスマホを見てしまいがち(しかも無利益)で、『この時間を読書にあてたらさぞよいだろうに…』と思ってこれまた数年なのですが、今年に入ってからいつも以上に活字欲がすごく、結構読んでいます。(よかったら私のブクログアカウントのぞいてみてください!感想は書いてないし、あんまり整理できてないんですがね…笑)
というわけで、昨年だったか、一昨年前だったか、その箱根本箱で出会った群ようこさんの『かるい生活』という本を、図書館で借りて読みました。ストーリーとしては、還暦を迎える群さんが、女性ならではの体の不調を漢方で『かるく』して毎日を過ごしているというお話。群さんが通っている漢方薬局の先生とのやりとりと、群さんの体の変化、また漢方での体調改善が日々の生活ベースで書かれていて、とてもなじみやすい本でした。鍼灸も漢方もベースは同じ東洋医学で、体質を診て治療(処方)されます。私も高校卒業からこのかた20年近く東洋医学の世界で生きてきて、学生当時に教科書上で習った意味不明な思想が、今ではBricoでたくさんの女性を診てきたおかげで、ものすごく納得できるようになりました。もちろん、自分の体調も踏まえ。とても抽象的でいて、とても的を突いている東洋医学。でも、それを理解してもらうのはとても難しい…。なにせ、この道20年の私がようやく理解しているのだから。でも本当に東洋医学は魅力的なので、ぜひその神秘さをみなさんにも少しでいいから興味を持っていただきたい…。そんな気持ちで一昨年前に、新たにオリジナルの薬草茶ブランドの事業を立ち上げてみたり、そのコンセプトがガッツリ東洋医学なので、東洋医学の蘊蓄をここで語ってみたりしているのだけれど、『やっぱり専門用語になりすぎて、難しいなぁ……。』と!思っていたところに、群さんのご本と出会ったわけです。誰もが抱えるような体調の悩みを、わかりやすく書いていらっしゃる。こんな感じだったら、みなさんにわかりやすく、東洋医学が活躍するシーンをイメージしてもらったり、メソッド自体を説明しやすいのではないかと思いました…!ちょっと、群さんの文体を参考に、私自身や私の施術のケーススタディで、わかりやすく東洋医学をお話しできたらいいなぁ…と思い、こうして改めてnoteを書いてみることにしました。これを『ぶりこ式美養生学習帖』のテーマとして書いていこうかなぁと思っています。もちろん、『ぶりこ式』というくらいなので、『ぶりこ』というフィルターがかかった東洋医学です。教科書上の東洋医学の認識とは違う部分はあるかと思うので、このブログを参考に国家試験は受けないようにしてください(笑)
まず手始めに、『生涯で体質は変わるのか?』というお題で書いてみたいと思っています。東洋医学では、まずその人の体質を分析した上で、その人に起こりやすい体の不調を診断していきます。それは理解できるのですが、そもそもそのベースとなる『体質』は生涯ずっとかわらないのか?という、素朴な疑問について考えてみたいと思います。ご興味ある方は、ぜひ次回をおたのしみに!(頑張ってnote続けます!!w)