アボカドとパンと私と今
先日アボカドトーストについて語ったのだが、今も変わらず私のアボカド愛は続いている。
しかしながら問題が出てきた。私の好きなアボカドトーストに使うサワードゥは、かなりハードよりのパンなのだ。
それの何が問題なのかというと、ハード系のパンは子供が食べない。
そうなると私の都合ばかりでサワードゥばかり買うわけにはいかなくなる。朝にさっと焼いて出せば朝食になるパンは子供のいる家族にとって欠かせないものだからだ。
バターやミルクを含まず、小麦やライ麦と水だけで作られているシンプルなサワードゥに、バターやオリーブオイルをつけて食べるの絶品なんだけどなあ。
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そうして私は代替の、アボカドに合うパンを探すことになった。
まず普通の食パン。悪くはないけどサンドイッチ用に売られているイギリスの食パンはめちゃくちゃ薄いのでアボカドとのマッチ感が全然足りない。パンがアボカドに負けている。
バトンと呼ばれるフランスパンみたいなパンは、美味しくはあるけどアボカドをのせる断面が小さく、すぐアボカドが落下してしまい食べづらい。
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あるときこっちに住む日本人の友達が「真空されてるパン知ってる?焼きたてみたいで美味しいよ」と教えてくれた。
気になって私は真空されているパンはないか至る所で探してみた。どこで売っているか聞けばよかったのだがわざわざ連絡するのもなあと思って一人でスーパーへ寄るたびチラッとパンコーナーを徘徊していた。
友人が言っている真空パンはこれで当たっているかわからないが、近所のスーパー、モリソンズにてそれしきものをひとつ見つけた。
何やらロールパンみたいなパンだ。220度のオーブンで10分ほど焼くと焼きたてのようなフレッシュなパンになるらしい。
私はこれとアボカドとレモンを買ってさっそく試すことにした。
オーブントースターで焼いていると、パンの香ばしい匂いが漂ってきた。
熱々のパンを取り出し、パン包丁で真ん中を切る。間にオリーブオイルを少し垂らし、カットしたアボカドをぎゅっと挟み込む。
忘れちゃいけないマルドンのお塩をひとつまみ。レモン汁をかけて出来上がり。
アイスカフェラテと一緒に、食べてみる。
一口に、それぞれの良さが、ぎゅっとつまってていた。
(おいしい!)
やっと見つけた感があった。このパンなら子供も美味しく食べてくれる。
真空ロールパン自体、外がカリッとして中もフワッとしてて美味しいのだけど、ふんわりとした中にもちゃんと食感とあつみがあり、アボカドに負けないちょうど良い主張感がある。
食べやすいしし、語彙力ないけどこれはかなりいい感じだ。
子供はまだアボカドが苦手なようで食べてくれないので、卵サンドなんかにしたらいいだろう。
そんなわけで、今のところ我が家のパンはしばらくこれになりそうだ。
サワードゥに代わるパンが見つかって、よかった。
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ちなみにマルドンの塩とはこれ。
イギリスなら大抵どこのスーパーにも売っていて、お手頃に買える。塩だけど柔らかい甘味が感じられ、結晶型でカリッとした塩だ。著名人も結構、使ってるらしい。