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紅葉に自然の自然体を見る(島田市中央公園)

暖かい日が続くのはありがたいが、晩秋と冬の匂いを感じたいとも思う。寒くなったらなったで、早く暖かくならないものかと願う。ないものねだりだ。

紅葉が例年よりも遅れているのは、暖かすぎる日々が続いているからだろう。そうは言いつつ11月も後半、公園を歩けば色づいたモミジが見られるようになった。いつまでも去ろうとしない夏と、スタンバイしている冬に挟まれて存在が消えかかっている秋だが、ゆっくりと確実に深まってきている。

モミジ、隣り合ってここまで色づきに差がでるものなのか

おそらくは日の当たりぐあいの関係。隣り合うモミジで片方は青々としていて、もう片方は真っ赤に染まっている。カエデのような葉っぱで繊細なグラデーションを作っているのはモミジバフウ。背の高い木は頭から足元までを緑、黄、紅の葉っぱで覆い尽くし、印象派絵画のようにも見える。

モミジバフウ、葉の形がカエデによく似ている

逆光をあびた木々は、ライトアップされているように輝いている。薄緑から黄色、黄色からぶどう酒色への変化。いい得てマヌケだが、自然はいつも自然体だ。

これから枯れていくという寸前にポップな色合いを見せる設計に、アート思考の神様の遊び心を感じずにはいられない。


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