ロックマンに関わる思い出

自分が子供のころ、児童館で読んでいたコロコロコミックに「ロックマンエグゼ 新ボスキャラ大募集」というのがあった。
自分はロックマンシリーズを漫画で見たこと以外1ミリとも知らなかったのだが、自分の考えたキャラクターがゲームに出てくるという文面に惹かれ、早速デザインを開始した。
ロックマンシリーズのキャラクターは、得てして顔の構造が複雑でなく全体を見てもデフォルメが利いているため、子供でもデザインできそうだと思えたのも大きな要素だろう。
そして小学生だった自分が、自分の知識と色鉛筆をフル動員して絞りだしたオリジナルキャラクターは

ド リ ル マ ン

ご丁寧に地面の下を穴を掘って進む「ドリルミサイル」まで搭載していた。
我ながら素晴らしいキャラクターを考えたものだ、と意気揚々としながらポストに投函したのを覚えている。そしてワクワクしながら次号だかその次の号での選考結果発表を見た。本当に採用間違いなしだと思っていた。

優勝はゲートマンというキャラクターだった。自分の作品は佳作にすらなっていなかった。何故だ、と本気で思った。
かなり悔しかったが、時間の経過とともにそのことは忘れていった。

それから7～8年位あとだと思うが、ロックマンエグゼ3をたまたま入手し遊んでいたとき事件は起こる。
そう

ドリルマンの登場である。亜空間を飛んでくるドリルミサイルまで実装されている。

俺デザインしたやつやんけ！！！！！！と本気で驚いた。急いでブックオフに行きロックマンエグゼ３解体新書的な本を見ると、なぜかドリルマンの欄だけデザイン原案の人名が記載されていなかった。
自分は完全にカプコンさんにアイデアを盗まれたと思った。

もやもやしたものが残ったが、ロックマンエグゼが面白すぎてまたしてもこのことは忘れていった。

そして先日ふと思い出して文明の利器ネットで ドリルマン と検索してみた。ロックマンサーガが詳細に記されており非常に勉強になった。そしてドリルマンはファミコンのロックマンの時代から存在する由緒あるキャラクターだということを知った。

穴があったら入りたいです。

以上になります。