雑音をBGMに珈琲を飲む
雨が降るとよく思う。
この雨音をBGMにブラックコーヒーを嗜みたい。
白くて口の厚いマグカップに熱いコーヒーを淹れ、いつもより薄暗い部屋の中音楽もかけず動画もみず、ぼーっと外を眺めながら雨音をBGMにしたい。
しかし、私は極度の面倒くさがり。いつも思うだけで自分でコーヒーを淹れる面倒くささが勝ち、結局白湯を飲むだけで終わる。
と、腰が重たそうな私だが、趣味はカフェ巡り。就活帰りによく一人でコーヒーと甘い物を楽しんでいた。
私は、カフェでは、自分の世界と外界の狭間を楽しむ。音楽を聴いて自分の世界にどっぷりつかるのもいいが、閉所恐怖症が影響してあまりイヤホンが得意ではない。そんな私にとって、店内のBGMと他のお客さんの話声やPCの音、人の通る音などさまざまな音がまじりあった雑音ほどコーヒーに合うものはない。
ひとり時間の中で自分自身と対話しながらも、外界を五感で感じ、自分の世界と外界が溶け込みあっていくような、そんな狭間の世界を楽しむのだ。
何を言っているんだこいつ、とも思われそうだが、
これが私のコーヒー時間。
落ちはない。