『裸の心』
外から聞こえるコオロギの声が気持ちいい。
本格的に秋を感じる季節になった。
19時の外の暗さが、これまでと違った。夏はもうどこかへ行ってしまったようだ。
ジョギングをしても、汗をかきにくくなった。もっと汗だくになったら痩せられるのに。そう思いながら今日もいつもと同じ道を走る。
虫の群れともぶつからなくなった。奴らはどこへ行ったのだろうか。
ふと感じる寂しさ、切なさ。こういうものに引きずられると感傷的になりすぎてしまい、そんな感情に浸りすぎてしまう。
あまりJ-popは聴いてこなかったが、社会勉強も兼ねて最近よく聞くようになった。あいみょん。裸の心。こんな温度と空気にぴったりであった。
心を裸にするというのは、わたしにとってとても大胆な行為だ。心を剥き出しにしたいが、そうしてしまうと同時に自分も傷つきやすくなってしまう。
今まで女性歌手の音楽は聴かなかった。性に合わなかった。でもこの歌は何故か心に染みる。
そして今日の気候にぴったりだった。わたしはこの曲が好きだ。この曲だけをリピートして聴いた。とても心地よかった。
時々、切ない気持ちに浸りたくなる。秋になるとそういう気持ちによくなる。そして、その感覚が心地良いから秋が好きだ。
今日の晩御飯はさんまだった。やっぱりもう秋なんだな。
切なく、人恋しくなる季節。あいみょんにこの気持ちの居場所を与えてもらった気がして安心する。
そして、音楽によって自分の感覚を整えてもらえる有難さを感じる。
音楽を生業にしたいが、でもこの感覚はいつまでもアマチュアでありたい。
いつも新鮮な気持ちで、心を潤わせる音楽。この感覚だけはいつまでも持ち合わせたい。