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男性脳と女性脳
20年ほど前「話の聞かない男、地図を読めない女」という本がヒットしました。
男性脳と女性脳の違いを解説している本です。
この本によると、「男女の違いは脳の回路の違い」のためとのこと。
脳には右脳と左脳があり、それをつないでいるのが脳梁です。
脳梁を通じて左右の脳が連絡を取り合い情報を交換しているとのこと。
この脳梁が女性の方が太く、男性より女性の方が1.3倍左右の連絡がよいと確認されたとのカリフォルニア大学の研究結果があります。
男性の方が一つの作業に集中することしかできないのに対して、女性は、いくつも同時に作業できたりするようです。
その結果、男性と女性ではお互い理解できないことも多いということで、その具体例がいくつか紹介されています。
・男性は一つのことを集中して論理的に話すのに、対して、女性は、いくつもの話題を同時に話しをする。
・男性は言葉じりをとらえ、女性は感情に訴える
・男性はストレスで黙り、女性はストレスでしゃべる
この本を読んで確かに、その通りと納得するところも多いです。
男性と女性を比べるとそれぞれの得意不得意もあるでしょうし、それが役割の違いにつながることもわかります。
ただ、「女性の管理職の割合」ありきで、人事を決めることに対しては違和感があります。
前提として、今まで女性管理職の数が少なかったので、増やしていこうというのはわかります。
しかし、女性だからいいというわけではないはずです。
女性と言ってもいろんな人がいて、ひとりひとり個性が違うわけで、ひとくくりにすることはできません。
男性であろうと女性であろうと性別に関係なく、そのポジションにふさわしい人を人を選ぶべきではないかと思ったりします。
いろんな人と働いている中で、いろいろ自分でアイデアを出して仕事を進めることが得意な人と決まった仕事を正確に進めることが得意な人など、いろんなタイプの人がいることがわかります。
管理職にしても向いている人と向いていない人がいます。
それは、男女関係なくいると思います。
もし、その割合ありきなら向いていない女性が管理職になる可能性があり、それは管理職になった女性にとってもいい人事ではないかもしれません。
男性脳と女性脳の違いや傾向はあって、それを理解した上でコミュニケーションを工夫することは必要だと思いますが、それ以上にひとりひとりの個性が違うわけですし、その個性に応じた役割や強みを活かすことこそがチームを強くするように思います。