大黒様。 小槌、痛いです。
みなさん、ラジオ(ラジコ)聞いてますか?
新型コロナウィルス禍の影響で在宅時間が長くなったせいなのか、聴取者が20%も増えたそうです。
私もその一人、と言ったらにわかファンの波に乗れたのですが…。
そんなことはなく、以前からラジオをBGM代わりによく聞いています。特に朝の番組は、天気予報から日々のまじめな話題まで、色々聞けて面白いです。
さて先日、日曜午前の番組で「ジェンダー・ギャップ」の話題を耳にしました。
ジェンダー・ギャップとは、男女の違いにより生じる様々な格差のことです。どちらかというと、女性に対する差別・不平等を指すことが多いようです。
ちなみに、この格差を示す指標として、ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)というものがあります。
日本はこの指数が153か国中121位で、加えて先進7か国の中で断トツのビリです。
国会議員に女性が少ない、企業の管理職に登用される女性が少ないなど、政治・経済の分野で他の国より劣っていることが原因のようです。
で、この日のゲストは、東大の入学式祝辞で話題となった東大名誉教授 上野千鶴子さんでした。世界と日本の差の理由や巷にある格差の話などを、番組パーソナリティとの対話で話されていました。ここで
「ジェンダーギャップに関して男性から『女性専用車両は、逆差別ではないか?』という意見もあるが、これをどう考えるか?」
というの問いかけがありました。これに対して上野さんは
「(女性専用車両は)自衛のための止む無い対策。痴漢がいるからできた。逆差別に怒りを向けるのでなく、男性が、痴漢男性に向かって『お前のような男がいるから我々が迷惑するのだ』というべきだ。」
という内容の回答をされました。
これには、掌を大黒様の小槌で打つレベルの納得感があり、思わず「なるほど。確かにそうだ!」と声にでました。
事実の表面的な部分に対して安易に意見を述べる前に、なぜそうなったのかを考えるべきだ、と気付かされました。