見出し画像

Bravo!Lab (ぶらぼ!らぼ)プロジェクトをなぜ立ち上げたのか?について

プロジェクトのFounderであるわたくし「えこ」と「みき」は高校の同級生。
もうかれこれウン10年の仲。
私たちが今子どもと一緒に行っている、やろうとしているプロジェクトについて
少しお話し聞いてください。

わたくしは、養育里親として子どもを育てています。養育里親とは、事情があって実の親と一緒に過ごせない子どもたちを委託し養育をする人の事です。実親のところで暮らせるようになるまで、或いは子どもが自立をするまでの期間子どもと一緒に生活をします。

子育て:続く迷走の日々

子どもの委託を受け子育てを始めた当初は、途中養育の難しさに何度も壁にぶつかり、時に自分の未熟さを責めたり子どもの性格や背景のせいにしたり、日々様々な気持ちの葛藤を抱えていました。

「やっぱり心のケアが足りて無いから、いろいろ上手くいかないのかな〜」

そんな思いの中、心理士さんに相談したりトラウマケアの講習会や子育て講座、フォスタリングチェンジプログラム、国内の著名な大学教授の講座など。数年で聞いたり受けたりした物は数えきれません。
しかし、「こころ」というとても曖昧な部分の成長は、こちらがどんなに愛情をかけたつもりでいても、目に見える形での成長をイマイチ実感できないモヤモヤ感は続いていました。

何か子どもにとって良い習慣を身につけさせようとしても、その方法やアドバイスは科学的な物では無く、子育ての「経験」というこちらも曖昧なものに頼らざるを得ないという現実。心の成長も、今できない事も、安定した暖かい環境で子どもが育てば全て「時間」が解決してくれる!と言われることも少なくない。

私は時間が解決してくれるという言葉に触れる度、一体どのぐらいの時間が経てば今より状況が良くなるのだろうか?この待っている時間に養育者として、何か子どもに出来る有効なことってないんだろうか?と感じていました。

頼りになる同級生の存在と気づき

ブラインドドッグ(目の見えない犬)を手伝う、世界でも数少ないエキスパート・トレーナーである同級生のみきからは度々障害のある動物でも、環境を変える事や適切なトレーニングを行う事により、安心・安全で快適な生活ができる事を教えてもらっていました。彼女は「応用行動分析学(ABA)」に基づいた動物のトレーニングや行動改善の知識と技術を、日本の動物に関わるプロたちに教えています。

私は子どもと些細な事で喧嘩をしたり、問題が発生した時みきに
「こどもがカンシャク起こして時計を投げて、私もぶちぎれた!」
「数行の宿題に1時間以上もかかり、私も拘束されてちょっと疲れる」

などの話をしていました。その度に彼女からは
「時計を投げて怒りを表現するのは適切じゃないから、何かダメージが少ない物で怒りを表現するのはOKにしてみたら?」
「宿題のプリントを見た時に、分量が多すぎると感じているなら、出題の見える量を少なくするためにプリントを折ってみたら?」

などのアドバイスをもらい、それがとても役立っていました。

みきのアドバイスは、どれも子どもの性格や気質などで話されていることでは無く、今現状としてお互いが困っている事実や子どもの行動のみにフォーカスして、それをやり方や環境を変え工夫することで解決しようとするアドバイス。
環境を変える工夫はまさに実践的で、誰かに頼らず私自身が考えて実行する事で、工夫する前と後の結果が子どもの行動という結果で良くなっているかどうか?が分かりやすい。それに何より、大人が子どもの性格に囚われず考えて実行できると言うことは、大人側のストレスも軽減し、子どもも必要以上に親にガミガミ言われなくて済む。

これってお互い(子どもと大人)にとって良いことじゃない?っと。

変えられないものではなく 変えられるもの に注目する

私はこの「応用行動分析学」の観点から子どもとの生活についてアドバイスや実践をしている人を探してみたのですが、現在は発達障害の限られた分野でのみで活用されるにとどまっている事がわかりました。

そこで私たちはみきが今まで培ってきた応用行動分析学の知識と技術を、子どもがより賢明な選択が出来るようサポートをする事にも役立てたい!と言う想いで、このBravo!Labプロジェクトを立ち上げ、チャレンジしていこうと決めました。

子育てに行き詰まりを感じている方にこそ知っていただきたい、変えられないものではなく、変えられるものに注目する、科学的に子どもの成功を手伝うアプローチです。

応用行動分析学は、具体的にどういうこと?と言うところは、実践的な例題を過程や失敗談も含め少しずつnoteに綴っていけたらと思います。

From えこ


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?