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映画「リトル・ミス・サンシャイン」の感想 ちょっと人生に疲れたな〜と思ったら、この映画を観て笑って欲しい・こんな家族がいてもいいんじゃない?


映画の記事の投稿は久しぶりのミルクです。


今日は、私が大好きな映画作品のひとつ

『リトルミスサンシャイン』の紹介です。

ところで、

あなたの家族や親戚に個性的な人はいますか?

もしかしたら、あなたが一番個性的だったりして(笑)


この映画で登場する家族の人々は、みんな全員超個性的です。


左からリチャード・フランク・シェリル・ドウェーン・オリーブ・エドウィン

個性的な俳優たちが勢揃い

リチャード(父)  

自分自身の人生は全くうまくいってないのに自己啓発セミナーでライフコーチとしての成功を目指している痛い男


シェリル (母)

リチャードとは再婚・彼女はいつも家族のトラブルに振り回されているが、一生懸命に家族のために頑張っている優しい母 


ドウェーン(息子) 15歳 

シェリルの前夫の息子
家族に対しては常に冷ややかな態度
反抗的で口を聞かずに家族とはわざわざ筆談でコミュニケーションしている。


オリーブ (娘)7歳  

シェリルとリチャードの娘
ちょっと思い込みが激しいけど、素直で愛すべき性格 


エドウィン(祖父)

リチャードの父
老人ホームで問題を起こし(コカイン常習者)
ホームを追い出され、リチャード(息子)に世話になっている。
かなりシニカルで口は悪いが、孫娘のオリーブをとても愛している。


フランク (叔父)  

シェリルの兄
学者でインテリだが、心を病んで病院から退院してきたばかり
彼はゲイで元恋人に捨てられて傷心


この映画はオリーブが美少女コンテスト「リトルミスサンシャイン」に出場するため、家族全員でアリゾナからカリフォルニアへとオンボロ車で
ドライブするロードムービーだ


父親のリチャードは上昇志向の塊で、努力すれば必ず成功できると豪語する
いわゆる、勝ち組にこだわる、自分よがりの男。
そして家族にも「負け犬になるな、勝者になれ」と強要している。

彼は自己啓発セミナーで成功するのを夢見て、妻には内緒で多額のお金を注ぎ込んでいるが、実情はお金に切羽詰まっている状態

リチャードを見ていると、彼こそライフコーチが必要な気がする。


そんな夫を仕方なく支える優しい妻のシェリル

もし私がシェリルなら『もう、ええ加減にして!』と言ってしまいそう〜

シェリルは一度離婚を経験していて、自分に自信を持てずに周りに気を遣ってばかり

自分の連れ子の息子のドウェインのことも悩みの種だ。

一方、ドウェインは継父であるリチャードのことも、母のシェリルのことも尊敬していないし、心を固く閉ざしている。
彼は早く自立してこんな家を出るために、パイロットの学校へ入学することをモチベーションに、何とか我慢をしながら日々をやり過ごしてる。

シェリルの兄フランクは学者でとても繊細な人
失恋からうつ病を患い、最近退院してきたが、
訳あって妹のシェリルを頼って義弟夫婦の家にやってきた。

リチャードの父・エドウィンはいつも息子のリチャードの言うことやることに反対の立場で皮肉ばかり言っている。
ただ孫娘のオリーブのことは可愛がって心優しい祖父。

エドウィンの本音とジョークが混じった会話は私からすればユーモアたっぷりで大いに笑えるのだが、家族にとっては毒でしかない😅

オリーブが美少女コンテストの予選に繰り上げ合格したことから、家族でアリゾナ州からカリフォルニア州のコンテスト会場までオンボロ車で向かうことになった。

この車で



道中、車のクラッチが故障してしまい、エンジンをかけるたびに仕方なく家族が一致団結・協力して車を押して出発するシーンが何度も繰り返される。
それが妙にみんな真剣で笑える。

こんなにもいろいろなバックグラウンドを抱え込んでいて、個性的な家族に何も起こらないはずがないでしょ?!

想像通り、リチャードはついに仕事に大失敗
注ぎ込んでいた全財産を失ったことが発覚

ドウェーンはドライブ中に自分が色盲だと判明して絶望する
(なぜなら色盲の人はパイロットになれないから)

フランクは途中のドライブインで前の彼氏が他の男性と一緒にいるのに出くわしてどうしようもなく不安定な精神状態に落ち込み

祖父のエドウィンは突然の体調悪化で最悪の事態に・・・



何とか美少女コンテストに間に合ったオリーブも周りの少女たちは
”The美少女”ばかりで浮きっぱなし・・・
(でも場違いなのに、なぜかオリーブが私にとっては1番
チャーミングだったけれど)


この映画の主人公たちの人生は自分の思い描いているものと
かけ離れている


しかし、彼らはそれを認めたくなくて必死に、もがいている。


オリーブのコンテストが彼らの脱線した行動から(これがまた笑える〜)
波乱に終わり、一悶着あって、彼らはコンテストの主催者側からこっぴどくお叱りを受ける。

でも、その後、家に向かって帰路に着く彼らの様子は最初の時とは違い、
やりきった感があり、それぞれが自分の道を見つけたような、なんだか全て吹っ切れたような清々しい表情になんだかジーンとしてしまう。

出発前はバラバラだった家族の心が、道中でいろいろな困難にぶつかりながら、少しずつお互いを認め合うようになり、家族がまとまっていくのを見ていると、困難なんて笑いで吹き飛ばせばなんとかなるかも、と思わせてくれる。


たとえどんなに頑張っても
人は、自分の思い描いた人生通りに生きていくことは難しい。

それを受け入れて、どこかで折り合いを付けながらも進んでいくしかない。

でも決してそれは否定されることでも恥じることでもないんだ。

そんなメッセージをこの映画から受けとめたのは私だけじゃないと思う。

彼らは(私も)これからもいろんな壁にはぶつかるだろう

そんなときに、一緒にいて泣いたり、笑ったりして
支えてくれる誰かの存在があれば
もう少し踏ん張れそうな気がした。

ただのコメディームービーではなくて『人生、何が起こっても大丈夫だよ』とパワーとエールをもらえた気分。


美少女コンテストで他の参加者から白い目で見られるオリーブのために
家族みんながステージに上ってやけくそになって弾けて踊るシーンはもう最高!


この映画を観たらあなたのモヤモヤも吹っ飛ぶかも〜(知らんけど)

私の大好きな一推し映画

予告編です。

このダンスシーン何度観ても笑える〜


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