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これも、クリスマスの奇跡


いきなり冬!
の風景。

強風(12/8)
強風(12/8)


雲がドラマティックな陰影をつくり、
やっとクリスマスが近いことを実感します。


そろそろ、ツリーも出したい。

今回はクリスマスにまつわる「エトセトラ」を書きたいと思います。



わたしは、
家の前にあった、という理由で、
キリスト教の幼稚園に通っていました。

なので、クリスマスは小さいときから特別なもので、
わくわくするイベントが盛りだくさんで大好きでした。


キリストの生誕を祝い、
讃美歌をうたい、
クライマックスはサンタが幼稚園にやってきたり。


おぼろげな記憶では、
園児は一堂にぐるりとまるく配置され、
椅子に座ってサンタの登場を待ちます。

わたしは楽しみというよりも、
少し怖かった。

いまか、いまかという恐怖感。


シャランシャラン


鈴の音が高らかに鳴り響くと、
緊張感はマックスとなります。

赤いサンタの格好をした男の人が、
黒い雨靴そのままにドカドカと上がってきて、
その傍若無人さにたじろぎ、
泣きはしなかったけれど、
嘘のサンタにかなり引いていた記憶があります。

と、言いつつ、
一人一人配られるプレゼントはちゃっかり受け取っていたけれど。

あのサンタは園長先生だった。


いつもポロシャツを着て、
健康的なはつらつとした方だったけれど、

晩年はアルツハイマーとなり、
歩く姿がまったく違う人のようになったと、
遠くから悲しいとか寂しいとか、
そんな気持ちでしばらくのあいだ先生の姿を、
眺めていたことも思い出しました。



ものごころつく前から、クリスマスは身近にあったから、
サンタクロースの存在も、
紙芝居や絵本から知っていました。


いくつまで信じていたかは覚えていませんが、
かなり幼いときから、

「うちにはサンタが来ない」


という確信がありました。


なぜなら、煙突が小さいから。

とても人が入る大きさの煙突ではないから。

昭和のおうちの煙突をじーっと眺めていた記憶がある。
「人は通れん」と。
案外クレバーな子供だ☺

それでも、

やはりクリスマスは素敵な奇跡がおこっても不思議ではない
ロマンティックな要素をいくつもたずさえています。

十代、二十代の頃に読んだチャールズディケンズの
「クリスマスキャロル」なんか、
まさに奇跡そのものだし、

特に昔は、
クリスマスの奇跡をモチーフにした映画も歌も物語も多かった。


そして必ず、
あったかい気持ちになりました。

今でもハロウィンよりクリスマスが大好き。


思い描いたロマンティックな奇跡はいまだに起こらないけれど、
あーちゃんが2019年の12月にうちに来たことも奇跡。

クリスマスを題材に、
最高に幸せな絵を描こう!と思って描いた絵です。

いつもA4サイズですが、今回はじはじめてB4サイズにみっちり描きました

「一番幸せな風景」を思いながら描いたら、
結局、暖かい部屋で、それぞれが準備をしている絵になりました。


実際みんなでご飯を食べたり、
ケーキを切り分けていただくのも幸せだけれど、
最高に楽しいおいしいを体験するために、
誰かのために準備する時間が一番幸せなんだろうなと、
描きあがっていく絵を見ながら思いました。


途中、不思議な感覚が起こりました。


わたしはちょくちょく、
「セラピーのときに」という文言を残していますが、


だいたい2か月に一度、
心身ともにデトックスをはかっています。
(頭が堅物のため、からだに負担かけているのです、、、)

同じサロンで、最初はロミロミをして、
からだをリラックスさせて、
その後セラピーのセッションというコースです。

毎回、自分でもうだいたい解決できるから、
セラピーのセッションいらんなーと思うのですが、
あら不思議。

一週間前、もしくは前日に、
ちゃんと問題が起きて、
解決に向けてのセッションを行うことになります。

12月4日に立ち上がったテーマが、


憐れむ、悲しむのをやめる。
好きなまま距離をとっていい。
距離をとるために、嫌いにならなければならない、
は、間違い。

でした。


絵を、鉛筆で描きこんでいるとき、
ふと泡が立ちあがってくるかのようにポツポツと、
なんの脈絡もなく、

「昔、わたしは、おいしいもの食べたら」

「ああ、これお母さんに食べさせてあげたい、と思ったな」

「この温泉いいなぁ、お母さん連れてきてあげたいな」

「と、いつも思ったな」


少しでも自分が良かった、と思えば、

お母さんにも!お母さんにも!お母さんにも!


わたしが幸せに思えば、
大事に思っている人にも同じ気持ちを味わってもらいたい。


そんなふうに思っていた記憶が、
奥深くもぐって、すっかり忘れ去られていた記憶が、


クリスマスの絵を描いているときに、
重たい蓋を自らあけて、
湧き上がってきたのです。


密かにわたしは、
血がつながっていようがいまいが、
見限ったら心が動かなくなる傾向にあります。

そんな自分を、実はサイコパス気質なのではないかと、
うっすら冷たく、怖く思うところもあったのですが、


違う。

実際は自分よりも、
大好きな人に幸せになってほしい、
と願う想いが、
ちゃんと根っこのほうにありました。


クリスマスの絵を描いているときに訪れた、

「クリスマスの奇跡」


これもきっと奇跡、ギフトです。


まだ少し早いですが、皆さまも素敵なクリスマスをお過ごしください。

最後までご覧いただきありがとうございました☺



















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