セルフデート?のすすめ(須磨浦公園)
旅の延長の有休ではなく、
ほんの小さな用事のために、
わざわざ一か月前から取得したお休み。
わたしは何よりも贅沢を感じて、
かみしめるように一日を大切にしてます。
ちっちゃな用事が終わったら何をしよう?
小さな旅に出かけようか?
十一月の末、
今回の小さなお出かけはずっと前から決めていました。
あーちゃんと!
須磨浦公園へ行く!
セラピーの先生に言われた言葉がいまだ離れない。
「あーちゃんのことを恥ずかしいことと思っていませんか?と言ったけれど」
「何も、根性試しのように外に連れて行け、と言ったわけではありません」
わかっていますとも、先生。
わたしのうれしい、悲しい、を全部受け止めてくれている、
大切な存在を、反面恥ずかしいことのように感じていました。
みっともないのは自分を偽ること
なので、最初あーちゃんを外に連れ出したときは、
確かに根性試しのようなふんばりが必要でした。
でも、それを達成したとき、
リトルサイドから、驚きのうれしいサプライズを、
たくさんもらったのです。
だから、もうへっちゃら。
多様性の時代、世はぬい活ブームでもあります。
ただし、腹回り97cmのあーちゃんが行けるのは人が少ないところ、
自然豊かな広々とした場所。
さぁ、前置き長くなりましたが、
そんなわけで、
セルフデート?須磨浦公園編(feat,あーちゃん)スタートです。
平日でも、午後からはかなり観光客が増えます。
大きなあーちゃんを担いでいる身としては、
午前中に、ロープウエーに乗って、山上に行きたいと考えています。
ロープウエーから降りたら、
実はわたしは「これ」に乗るのを楽しみしていました。
約二十年ぶりに乗る、
須磨浦公園にしかない乗り物、
「カーレーター」!
タモリさんも乗ったのね。
ミカン箱を思わすプラスチックのボディーに、
お払い箱になった乗り物のシートが座席。
究極の、
SDGs!
さらに、キャッチコピーは、
「他にはない乗り心地の悪さ」
こんな最悪のキャッチコピーって、
わたしは他に見たことがありません。
いいですよね。
嘘偽りなく、「本当」をさらけ出している。
潔い。
まさに、人の目、見た目を気にするわたしにもってこいの、
相反するお師匠とも言えます。
ほのかに車酔いの前兆を感じつつ、
到着後は休憩がてら、これまた昭和感にエモ!と言いたくなる、
喫茶「コスモス」さんへ。
このフォルム
そう!
まわる喫茶店です!
コーヒーを飲みながら、ぼんやり思い出しました。
小さいとき、
海沿いに「まわるレストラン」というのがあって、
車でないと行けない場所で、
親戚たちと、おじさんの車で連れて行ってもらったけれど、
わたしは車酔いが激しい子供で、
到着するまでにぐったりし、
到着しても、「まわるレストラン」でさらに酔い、
帰りの車でノックアウトとなり、
その後、夜まで体調は回復しなかった。
二度と行くかと誓ったツライ記憶。
この、まわる喫茶店もゆっくり回転しているけれど、
これで酔うような、不快な感じは一切ない。
いやはや、ある種鈍感になったものだと、
ふっと苦笑いをしてしまいました。
そして、
最高に面白かったエピソードをひとつ。
まわる喫茶店の一枚目にあった「顔パネル」ですが、
わたしはこれに、あーちゃんの顔をはめて写真を撮りたい、
という欲求がむくむくとわいてきたのです。
写真を撮るには、もう一人サポートしてくれる方が必要です。
●あーちゃんを顔にはめ込む係
●写真を撮る係
まわりを見渡しても、
フォローしてくれそうな人は見当たりません。
諦めて帰るの?
やりたいことをやらずに、不完全燃焼のまま去ってもいいの?
それはリトルが喜ぶこと?
わたしはそんな自問を頭で繰り返しながら、
なかば挙動不審者のようにうろうろしていました。
すると、
中年女性職員が、1階のお手洗いに入りました。
あの人!
あの人を逃したら、もうアシスタントは現れまい!!!
女性職員がトイレから出てくるのを、
さりげなく待ちました。
彼女が扉を開けてから5秒後、
わたしは足を踏み出し、
びっくりさせないよう静かに、
お願いをしたのです。
「顔パネルに入れて、写真を撮りたいんです。持ってくれませんか?」
中年女性は一瞬びくっとした表情をして、
「え?わたしが持つんですか?」
と聞きました。
まるで、(普通、わたしが写真撮るほうだろ?)と言いたげな、
怪訝な顔つきです。
わたしは笑顔で、
「はい、お願いします」
と、あーちゃんを託しました。
彼女のセンスに間違いはありませんでした。
なんと、テイク1で、OKが出たのです!
その写真がこちらです。
このエピソードだけでも、
あーちゃんを連れていった甲斐があったと思います。
さて、下山したら、
11月1日に再オープンした須磨海釣り公園でランチします。
食事後も、
テイクアウトのコーヒーを買って、
しばらく海を眺めてぼんやりしていましたが、
お尻が冷たくなってきて「やば!」と思い退散。
美しい器でいただく海鮮丼には劣りますが、
このロケーションの素晴らしさといったら。
人の少なめのタイミングを見計らって、
ぜひともカーレーターとともに、
楽しんでいただきたいスポットでした。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました☺