貯金ゼロ・無年金・無収入!92歳超高齢父の一人暮らしvol.6〜元気なうちに確認すること
92歳超高齢の父は、行政のお世話になりながら今も一人暮らしをしています。
そんな父がどのような行政サービスを受けているのか、また娘の私がどのような手続きをしたのか、などなどを紹介できればと思います。
これまでの話
無事に要介護認定と生活保護も受給され、貯金も年金も収入も無い超高齢の父の一人暮らしにも無事に目処がつきました。
しかし、ここまで手続きを進めるために「記憶が確かなうちに確認しておけばよかった」と思うことが色々ありました。今回はその話。
父の記憶が確かなうちに確認しておけばよかったこと
1、親の銀行口座、キャッシュカードの暗証番号を知っておく
介護保険を使いベッドや車椅子、歩行補助器具等々のレンタルや介護サービスを受けると自己負担金額は銀行口座からの引き落としになります。
この銀行引き落とし手続きをする時に、端末へ暗証番号を入力する必要がありました。
うちの場合、父が自分の口座の暗証番号を思い出せなくなってしまい、仕方なく、私の口座から引き落とす手続きをしました。
2、光熱費等の引き落とし口座と銀行印を確認しておく
昔の自営業の家庭にはあるあるですが、父も銀行・信用金庫の口座を複数持ち使い分けていました。印鑑もたくさん持っています。
その名残なのか、電気、ガス、水道、賃料、電話、携帯電話、クレジットカード、サプリ代の引き落としが4社の銀行・信用金庫に分けられていました。
仕事をしていた頃は、それらの各口座に売上が入るようになっていたようです。しかし、認知症も始まった今、生活保護費を毎月それらの口座に分けて振り込む作業は父にできません。
そこで、引き落としは生活保護費が振り込まれる口座に一本化しようとしましたが、キャッシュカードの暗証番号もしくは銀行印が必要になります。
水道、賃料、電話、サプリが無くなり、電気と携帯電話代の2つの引き落とし口座を変更したかったのですが、キャッシュカードの暗証番号は不明、銀行印もどれかわからないため結局手続きはできませんでした。
※銀行口座から引き落としができなくなったため、振り込み用紙が送られてくることになりました。
銀行に親が認知症と判断されると手続きが必要になる
暗証番号がわからない、銀行印もどれかわからない、「じゃあ銀行で調べてもらおう!」と、いかないことは以前友人から聞いていました。
銀行に親が認知症とわかると一時的に口座が凍結されてしまい、あらゆる手続きができなくなる、というような話を聞いていました。
家族にしかできない様々な手続きに要する日数
要介護認定申請からヘルパーさんに来てもらう手続きだけでも7日ほど父の元へ通いました。その後、生活保護を受けるための手続きや前述の一人暮らしをするために口座の整理などで5日ほど要し、結局、2週〜3週間近く遅刻・早退・欠勤のいずれかをしてようやく手続きが完了しました。
これは私が一人でおこなったためこれだけの日数がかかりましたが、兄弟がいらっしゃるご家庭では手分けもできると思います。
それでも私は父の家まで1時間ほどで行けますが、遠方の方は本当に大変だと思います。
最低限、お金のこと(現金の場所、銀行口座関連)と、持病の有る無し、お薬手帳やかかりつけ医といったことは把握しておけば手続きがもっとスムーズだったと思います。
そう考えるとエンディングノートって必要ですね。