ある学者さんの話を聴いたら、ウルッときた話
昨日、多分、日本人なら知らない人はいないだろうというくらい有名なある学者さんの話を聴きに行った。
僕自身、20年来、気になっていた人だったのだけど、本当に自分の期待をはるかに上回るとても素晴らしい内容だった。
僕は大学時代、物理学を専攻していて、でも典型的な落ちこぼれ学生だったから、大学院にも行けず、その後も物理とは全く無縁な人生を送ってきた。
だけど、あの頃、うんうん言いながら解いていたシュレディンガー方程式やエントロピー増大の法則も、もしかしたら
この日の彼の話を正確に理解するために学んでいたのかもしれない。
そんなことをふと思ったくらい、にね。
というか、本当に自分でもどうかしていると思うのだけど、彼の話を聴き終えて会場のトイレで用を足していたときに、僕は感極まって泣きそうになっていた。
今、振り返ると、僕の感動ポイントは5つほどあるのだけど、まだうまく言語化できる自信がないから、詳しい話はまた改めてしたいと思っている。
でも、僕たち人間も他の生命と同じように、ただの無力な物質になることに抗うために、常に変化し続けていて、そして、そんな風に諦めずに変化の流れの中に生きていれば、僕たちの身体の中には今まで出会ってきた
たくさんの人たち(の思い)が風のように通り過ぎて行って、そして、そのうち自分にとってかけがえのない大切な人たちの思いは、自分を構成する粒子の一部になってずっと残り続けるんだ
ということをはっきりと自覚できたからかもしれない。
うん、先日、若くして亡くなってしまった友人も
ちゃんと僕の身体の一部となってずっーと生き続けているの感じているよ。
そして、それは、決して彼女に限らず、素敵な人に出会えば出会うほど、僕の体のパーツはどんどん入れ替わっていって、僕自身も、きっとどんどんステキな人間になっていけるのかもしれない。
そう思えたから、内心、長年、歯を食いしばって頑張ってきた今の仕事から離れることをどこかでさみしく思っていたのだけど、これで来月からとても清々しい気持ちで新しい仕事に思いっきり臨めそうだ。
そう、誰がなんと言おうと、
僕はこれからも
ずっと変わり続けていくよ。
いつかこの身体が消滅して、この世界からいなくなる
その日を迎えるまでは。