この世界に生まれてきた理由について
そんな風に愚痴や他人の悪口なんか言ってもまったく時間の無駄だよ
オケラだってアメンボだってゴキブリだってカラスだってみんな友だちだし、僕らとおんなじかけがえのない生命なんだよ
こんなちっぽけなボクらのささやかな、でも正しいふるまいの先にこそ、きっと素晴らしい世界が待ってるんだよ
サンタクロースはいないって
魔法は使えないって
神様はいないって
みんなすぐに決めつけるけど
サンタクロースも魔法使いも神様も
ボクたちがいるって思えばいるんだよ
これらはぜんぶキミがボクに教えてくれたとても大切なことだ。
にもかかわらず、昨日、そんなキミが
「ずっとボクは自分のことが嫌いだったんだ」
なんて帰りの電車の中で、突然、告白するから、お父さんはビックリしちゃったよ。
でも、続けて、
「けど、最近、そんな自分のことをようやく好きになれてきたよ」
って言ってくれたから、お父さんは嬉しさの余り今度は言葉を失なってしまった。
しかし、時々、いや度々、こんなテキトーでいい加減な人間のボクの元に、なぜこんな天使みたいにステキな子が舞い降りてきたのか
不思議で仕方なくなるけれど、最近ようやくその理由が分かった気がする。
それは、まさに
ボクがこんな人間だから
に他ならない。
こんなボクだからこそ、ボクは彼のことが必要だし、そして、彼もまたそんなボクのことが必要なのだ。
うん、いろいろと分かりすぎてしまうせいで、キミのその小さな身体にどうしようもなく宿ってしまった
深い悲しみ
ってヤツを少しでも軽くするために
ボクは
こんな人間として
この世界に生まれてきたんだよ。
さあ、今日は何をやらかしてキミを呆れさせてやろうかな?(笑)