サラリーマンN.O.T.Eの休日
妻と息子が帰省して実現した久しぶりの優雅な(?)独身貴族生活も残すところあと二日となった。
そして、今日は、そんな風に一人で過ごす最後の休日だったということもあり、とにかく悔いの残らないように全力を尽くすことを誓ったのだった。
だから朝もちゃんと寝坊して10時過ぎに起きたし、お昼は炎天下の中、近くのコンビニまでわざわざ出掛けていって購入した期間限定のシーフードカレー味のカップ焼きそばを活用して、
湘南の海の家から、焼きそばをすすりながら、若者たちが砂浜でビーチバレーでキャッキャしている姿を遠巻きに目を細めながら眺めるオジサン
になりきるごっこをして、クーラーがきんきんに効いたリビングで夏気分を満喫したのだった。
そのあとは部屋の掃除をして、きれいに片付いたリビングの写真をパシャパシャ撮って、久しぶりに自己満インテリアで気持ちよくなった後、もはやお留守番時の恒例と化したラジオ収録を存分に楽しんだのだった(しかし、我ながら本当に(あくまで自分的には)めちゃくちゃ楽しい趣味を見つけたなあ)
まあ、この時点で、自分的にはかなり満足はしていたのだけど、しかし、この貴重な
サラリーマンN.O.T.E 最後の休日
を最高なものにするための総仕上げとして、陽が沈んで涼しくなったタイミングで、僕は最後にあるアクションを決行したのだった。
それは駅前のスペシャリティコーヒーを出す喫茶店で、
本当に美味しいコーヒーを飲む
という至高の体験である。
正直、最近ではスーパーで買うドリップコーヒーもそれなりに美味しくはなったと思うし、僕も彼らには日頃からお世話になっている。
けど、本当に美味しいコーヒーというものは、
それとは完全に別物
いや、というか、もはやそれは
飲み物ですらなくて、
僕にとっては
一流テーマパークのアトラクション
そのものなのである。
そう、ブルーマウンテンは実は
ブルーサンダーマウンテン
だったのだ!(キリッ!)
とこの日もその琥珀ブラックの蠱惑的な液体を口に含みながら、そんな訳の分からないことを呟いて感動にぷるぷると震えていたくらいだから、
仕上げもパーフェクトで気持ちも存分に整った、
我ながらとてもよい休日となったのだった。
でも、正直に言うと、やっぱり休みの日はお父さん一人じゃ時間をもて余して仕方がないから、みんな早く帰ってきてくれー!
けど、猫たちがこの間に、ずいぶんと僕に懐いてくれたのはよかった。
あとはBluetoothスピーカーで自分が好きな音楽をかけ放題だったことも。