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勉強する必要がある理由を子供にどう説明するか?今のところの私の見解

私自身は中学の頃は勉強めちゃしてた

みなさまは、小・中・高校生の頃、自主的に勉強していましたか?していた方は、なぜ自主的に勉強していたか覚えていらっしゃいますか?

私は、中学生の頃は自主的に勉強していました(小学生の頃は家勉しなくても成績が良かったのであまりしてなかったと思います。高校受験に失敗してから高校3年間もあまり勉強していません)。

というか、親から「勉強しなさい」と言われたことは一回もないです。
それなのになんで勉強していたか、については、中学生の頃はとにかく中間テスト/期末テストで学年1位を保持したかったのと、ハングリー精神…私の実家は熊本県の山とか自然が大変に美しい地域ですが、私は色々あって実家やこの地域を出て羽ばたきたかったので、勉強して外に出ようと思っていました

同じような方はたくさんいらっしゃるでしょう?両親ともに家や時代の事情などがあって高卒だけど、自分は大学に行ってこの地域から出るんだ、という強い意志がありましたよね。

勉強してどうなったか…複雑なこと/正解がないことを考えるるための筋力を身に着けることができた

ともかく、それから高校受験に失敗したり浪人したり地元の国立大学の文学部に進んだり、就職しても大卒の恩恵を全く感じられなかったりだとかしましたけど、私の一番の問題は子供の頃からメンタルの問題を抱えていたことだったので、一言では表せないような大変な紆余曲折がありました。しかし40台も中盤になった私は、「ああ私、大学に行って勉強した経験があって、本当に良かった」という気持ちです。

私がなぜ勉強してて良かったと思うのか

若い頃勉強したり大学に行ったりして良かったと思う理由は、やっぱり頭が柔らかいティーンの頃から勉強で思考力を養い、そして大学で死ぬほどレポートやら論文やら書いたおかげで、複雑なこと/正解がないことを考えるための筋力を身に着けることができたからです。これがあったので今好きで得意な仕事ができているし、これからも進歩するために勉強していける自信があるんだと思います。
(正解がすぐに見つかるような仕事は、これからはますますなくなっていきますよね。AIのおかげで…。それは既に実感してますよね、私達。)

でも、ここまでは困難な道のりではありましたよね。私は若い頃、いわゆるジョブホッパーで、職を転々としていたのですが、今考えるとちゃんと勉強してきたような人があまりいない会社を渡り歩いていたと思います。なので、周りの考えていることが分からず、周囲から浮き、自分のメンタルの問題もありましたし、とにかく仕事が続きませんでした。

しかし、40台前後で自分に合った仕事や会社となぜか出会うようになり(ここは偶然の出会い以外に、私のメンタルが安定したことや自分の本当の気持ちを大事にする習慣ができたことなど、色々影響していますが)、自分と思考の位置が似ているために話が通じる人達の中で、基本的には楽しくて幸せな職業生活を送れています

では娘はどうなのか?

しかし、自分が感じる勉強の大切さを、娘にどう伝えるか

これはずっと悩んでおり、「中学生に自分の道を歩めと言っても意味がわからんだろう」と思い、こないだまでは「中学まではとにかく勉強して進学校に行ってくれ」と言っていました。
(高校生になったら、子供自身のモチベ―ションがないと勉強なんてどうにもならんけども、中学までは親の愛情でどうにかできる、いやどうにかしよう…的なことを友人から聞いてましたし。それは本当のことでしょうしね。)

一時期は娘も、私の考えていることがクリアに分かってすっきりとした顔をしていました。ママはなんか色々言ってるけど、結局私にどうして欲しいのかわからなかった的なことを言ってたので、それをはっきり言葉にしたのですっきりしたのであろうと思っています。しばらくはこのことについて議論のすきまはありませんでした。

しかし、それも最近になって状況は変わってきました

どうも娘が、勉強する大切さをわかっていないようなのです。それは中間/期末テストの勉強時間が少ないことからも見て取れます。テスト前でも、一日30分ぐらいしか勉強しない…賢い子だから(←たぶん)、やればもっとできるのに…と、親である私はジリジリ思っているわけです。

なぜ勉強するか、つまり勉強に対してのモチベーションが、娘にはあまりないのだということに気付くのに時間はかかりませんでした。YouTube、Netflix、Game、アマプラ…私がティーンだった頃に比べて、娘には、一人で楽しめる楽しいものがたくさんあります。

インターネットさえない時代に、とにかくモヤモヤする日常を突破できる情報を得るために、図書館とかで本を読み漁っていた私のティーンの頃とは大違いです。おそらく今のティーンの何割かは、「勉強なんてしなくてもこのまま楽しい日々がずっと続くんじゃないかなあ」みたいに、おぼろげながら思っているのではないでしょうか

確かにYouTube、Netflix、Gameなどは本当に素晴らしいです。テレビしか見るものがなかった時代に比べて、色々な情報をみて色々感じることが可能になりました。でも、娯楽に身を投じるだけでは、ゲーム会社やコンテンツ提供元を潤すだけで、自分の人生を広げることになりにくいいうことは、大人であればわかりますよね。でもそれを切々と説いても、ティーンにとってはおそらく「この大人何言ってるかわかんない」という感想を持つのみなのかもと。

では取り急ぎ、勉強の大切さを娘にどう伝えるか…「高学歴になってほしいのではなく、自分の居場所として、良い環境を選んでほしいから」

そんな娘に、勉強することの大切さを伝える手法について、私は今のところ「高学歴になってほしいのではなく、自分の居場所として、良い環境を選んでほしいから」と伝えています。

これは私の本音でもあり実感でもあります。環境が良いと自分の力を発揮でき、周りからも良い情報が入り、頭ごなしではなく自由な環境で、自分の脳みそで、物事をクリエイティブに、真剣に、考えることができます。自分の将来についても自分自身で良く設計できます。自分のことを分かってくれる人が一人もおらず、ただただキモい管理だけされ、話が通じる人が一人もいない環境では、力を発揮することができないばかりか、そもそも毎日楽しくありません。

進学校に行ってくれ、ということを主に据えていた時期には、このことは言っていなかったので、ついに娘からは「今私、中1だよ。ママから高校がどうだとか将来どうだとか言われても、良くわからんしキモい」みたいに言われました。この時は、私もどう言ったら娘の歩幅に合わせたサポートができるのか良くわかってなかった。しかし、「高学歴になってほしいのではなく、自分の居場所として、良い環境を選んでほしいから」という答えを導き出せてからは、自信を持って娘に勉強することの大切さを伝えることができるようになりました。

そして、今までいかに娘の歩幅に沿ったサポートをしていなかったのか、ということにも気づきました。私、あやうく、13歳の輝く命が見ている世界をつぶすところでした。そしてあのままいっていたら、私、娘の無限に持っている可能性の何かをつぶしていた可能性だってあります。だって娘から見える世界を見ることをあまりしていなかったのだから。

ともかく、子育てって難しいですから、これからも精進ですね。(結局こういう結末に!笑)

2024/11/1追記: 最近は「勉強できる知能がある人は勉強して世の役に立つ義務がある」っていうのも付け加えている

この記事を書いてしばらく経ってから、「自分のためだけに頑張るって、動機としては少し弱いし何か違和感があるな…子供もいつかこの理由には薄っぺらいものを感じる時がくるかも」と感じることが多くなりました。

そこで最近新たに付け加えているのがこれ。そもそも勉強できるぐらいの知能があるって当たり前のことではないよね。先祖から受け継いだ良い資質…。だから、勉強できる知能があるなら勉強して世の中の役に立つ義務があると思う、と伝えています。どんな仕事であれ、勉強しない人の仕事は薄っぺらいですよね。








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