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「わたしときみの、日常を祝おう」mameZINE創刊号のテーマが、あの日の父の言葉と重なった

こんにちは。Webライターで、mameZINE(マミージーン)の編集ディレクターをしているやまひろです。

先日2024年7月31日に、mameZINEの創刊号を発行することができました。キャリアスクールでつながった総勢11名のメンバーが集まり、4か月の制作期間を経て創りあげたマガジン。完成したときは感無量でした。

創刊号のテーマは「Happy Ordinary Day!(わたしときみの、日常を祝おう)」。私にとって特別なコピーになったので、想いを記録しておきます。

「ママ」と「わたし」のコミュニティマガジン、mameZINE(マミージーン)。編集部員は、全員未就学児ママ。
ママでもわたしの人生を諦めない女性にエールを贈ります💌 12月には冬号を発行予定。
創刊号はこちらから

「Happy Ordinary Day!-わたしときみの、日常を祝おう-」に込めた想い

子育ての日々、とくに幼い我が子と過ごす時間って、長い人生の中でほんのわずかな期間。ハレもケも全部ひっくるめて尊いものなんだ、という想いを込めた言葉が「Happy Ordinary Day!」です。

Ordinary Day(平凡な1日)もお祝いしちゃおうよって。不思議の国のアリスのアンハッピーバスデーみたいな感じですね。

ボディーコピーも書きました。こちらは編集が入る前の原文です。

特別な日も、なんでもない日も。
手をとって歩いた陽だまりが暖かかった日も、
何もかもうまくいかない気がしてため息をついた日も、
涙の跡がのこる寝顔を見ながら心がちくちくした日も、

大丈夫。全部、たからものになるよ。

さぁ祝おう。

わたしときみの、かけがえのない日常を

私には5歳の息子がいます。年中さんともなると、もう幼児というよりキッズ。なんなら一丁前な口ぶりで、対等に会話してくることもあるくらい。

ますますパパに似てきた寝顔を見ながら、成長が誇らしいようなちょっぴり寂しいような気持ちになっています。

でも振り返ると、乳幼児期は本当に本当にしんどかった

毎日1時間以上かかる寝かしつけ、やっと寝たと思ったら今度は深夜に起こされる。昼寝もしない。部屋での寝かしつけに耐えかねて、ベビーカーに乗せて寝落ちするまで近所を何往復も練り歩く。
好き嫌いも多い。なんでパンしか食べないの?これでちゃんと育つの?あぁ、大人と話したい……今って夏だよね。ちょっと前まで、夏ってワクワクすることばっかりだったのに!

最愛の、たった一人の我が子が目の前にいるのに、どんよりした気持ちで「早く大きくなって」なんて考える自分に嫌気がさす。

私、育児に向いてないな……って、すやすや眠る子どもの顔を見ながら何度も涙しました。

だけど、子どもの成長は早かった。もがいているうちに子は3歳になり、4歳になり……。ふと、あの頃の子どもの写真や動画を見ると「あぁ、もう一度抱きしめたいな」と思うのです。

たからものみたいな日々だったんだなと。

父の言葉に想いを馳せる

そんな私の想いは、ある父の言葉と重なりました。

結婚式の準備をしていた頃。当日の司会進行の参考にしたいからと、式場スタッフに両親へのアンケート用紙を手渡されました。私たち新郎新婦の幼少期のエピソードなどを聞く内容でした。

うちの父は「明るいおっさん」という感じの人。親子仲はよかったけれど、おちゃらけることが多くて深い話はほぼしたことがありませんでした。

「どうせ私のしょうもないエピソードが書いてあるんだろうな……」と記入済みのアンケート用紙を開くと、そこにはこう書いてありました。

できることなら、もう一度時間を巻き戻したい。楽しかったこと、困ったこと、幸せだったこと、全部もう一度かみしめたい。



私が乳幼児期の息子に手を焼いていたのと同じように、きっと両親も大変な思いをしただろう。

だって、私も好き嫌いが多いし、たくさんワガママ言ったし。お金ばっかりかかっただろうし、そのくせ生意気で、大学生になったら全然家に帰ってこないし。部屋汚いし。

なのに、その全部をもう一度かみしめたいだなんて。

もちろん当時も両親の愛情の深さを感じて泣いたけど、いま、この言葉に込められた想いがよりズシンと来る。


忙しい日々に追われて、毎日があっという間に過ぎていく。子どもと一緒に過ごせる時間が、砂のように手からサラサラとこぼれ落ちていくようだった。

辛い気持ちに支配されて「早くこぼれ落ちてしまえ」と思ったことさえあった。

でも、その砂はきっとどんな宝石よりも価値がある。楽しい気持ちも、辛い気持ちも、ふと感じた幸せも、まるっと受け止めてかみしめなくちゃ

私を育てたオトンが言うなら大丈夫、全部たからものになる。

そんなことを考えながら、自分に言い聞かせるように創刊号のコピーを書き上げたのでした。


まぁ、こんなコピーを書いたそばから、床に落ちていたレゴブロックを思いっきり踏んでイライラしているんですけどね。

20年後くらいにはこんなことも素敵な思い出に……なるかわかりませんが、私もあなたも日常がちょっとだけ特別に感じられるようになるといいな。なんて。


▶︎編集Dやまひろ×アートDひなの対談記事はこちら
https://note.com/mamezine/n/n71e7d3eb30cd
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