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インバウンドに人気の観光地(高山)視察

今回は日本のほぼど真ん中に位置し、古い町並みや温泉、さらには外国人に人気のラーメンや飛騨牛などのグルメなど、インバウンド向けの観光地として魅力的な場所でありながら、日本人にとっては穴場的なスポットともいえる、飛騨高山を視察するという口実で旅行してきましたので、その模様を記事としてまとめていきたいと思います。



高山の気候

岐阜県北部に位置する高山市は、真冬の豪雪や厳しい寒さのイメージが強いため、真夏はいくぶん涼しいのではないかと思われるかも知れませんが、東京・大阪と比べると7月は最高・最低気温共に3度前後低いくらいで、暑さは多少マシといった程度
残念ながら、避暑地としては期待できそうもありませんね。

高山のお薦め観光スポット

①光ミュージアム(入館料:1,000円/所用時間:約2時間)

奇を衒うつもりは毛頭ありませんが、高山のお薦め観光スポットときいて、真っ先にこの「光ミュージアム」をあげるのは、100人中せいぜい1人か2人ぐらいでしょう。

高山の観光中心部から車で10分位の高台にそびえる光ミュージアムの豪華絢爛な正面入口


ピラミッドなどを模した壮大な建物の館内には、ゴッホやモネなどの西洋画から横山大観などの日本画、イチローや大谷などの野球用品、さらには実物大の恐竜の模型等々・・・これでもかというほどの多種多様で、数多くのお宝展示を楽しむことができます。

何故ピラミッドのような建物なのかはよくわからなかった
石原裕次郎が劇中で使用したというドラムセット
ピラミッドの中の能舞台、さらにその上にドラムセットを展示するのはいかがなものか・・・


高山市に総本山のある新興宗教団体が運営する博物館のようで、良くいえば豪華絢爛なお宝の数々を斬新な手法で展示、悪く言えば行き当たりばったりで節操のない展示だが、広い館内はガラガラで落ち着いて鑑賞することができますので、かなりコスパが良いといえるのではないでしょうか。

ピラミッド内部では光の演出を観ることもできる、ちょっと宗教的?


あっ、最後に宗教に勧誘されるというオチはありませんので、ご安心を。


②飛騨の里(入館料:700円/所用時間:約1.5時間)

合掌造りなどの農山村の民家を移築・復元した野外博物館です。
高山の中心部から車で5分くらいという、アクセスの良い場所ながら観光客でごった返す白川郷と比べて人が少なく、私が訪れた時は平日だったとはいえ、外国人観光客と日本人のスタッフを数名みかけたぐらいで、ほぼ貸切状態で見学することができた。

適度にアップダウンがある飛騨の里に並んだ民家


白川郷に比べると民家の数は少ないものの、ゆっくり見て回ると2時間程度はかかるのではないか。

展示内容は違えど、内部はどれも似たりよったり・・・


尤も内部はどれも似たりよったりなので、最初の5~6軒はじっくり見学していたものの、徐々に飽きてくる。

周りに誰もいなくて迷惑にならなければ、半日くらい寝そべって過ごすのも悪くないかと考えてしまうほど静かで、普段忙しい人にとっては、癒しを与えてくれる最高の場所になること請け合い。

③古い町並み

高山観光の定番中の定番といえば、高山市中心にある古い町並み。
ここはまあ適当にブラブラ歩いているだけでもその雰囲気を充分楽しめるわけですが、その中に点在する多くの魅力的なスポットの中から、趣向の異なるもの2つに絞って紹介する。

場所と時間帯によって人出は大きく異なっていた


・高山陣屋(入館料:440円/所用時間:約45分)

江戸幕府直轄領だった飛騨の郡代・代官所で、現代風にいえば市役所・警察署・裁判所、さらにそこで働いていた人々の住居や、年貢米を収めた御蔵などの建物を見学できるという、全国に唯一現存する貴重な史跡。

正面入口で靴を脱いで、順路に沿って流れ作業のように見学する
ここでも多くの外国人観光客が興味深々に見学していた
どこまで理解できているかは不明だが・・・

・高山昭和館(入館料:1,000円/所用時間:約1時間)

文字通り昭和の商店街・小学校・派出所・タバコ屋などの店や看板、製品、流行りのグッズなどが所狭しと展示された、昭和世代には懐かしい場所。

昭和世代には懐かしいこの場所でも、日本人より圧倒的に外国人の方が多かった
夢中になってTVゲームに興じる外国人観光客


飛騨・高山グルメ

観光よりも旅行の楽しみはグルメだという方も多いのではないかと思いますが、グルメにおいても高山は総じてレベルが高い印象で、古い町並み周辺には食べ歩きスポットが点在しています。

行列は大の苦手なので、こういう店は問答無用にスルー


食べ物の好みや味覚は個々それぞれ違うわけですから、どこそこの店の何が美味しいなどという押しつけがましいことまではしませんが、高山の王道グルメとしてはずせないのが飛騨牛ではないでしょうか。

高山の王道グルメ飛騨牛

ブランド牛といえば松坂牛神戸牛であり、飛騨牛ときくと些かマイナーなイメージが拭えないかと思いますが、目隠しせずともそれらを食べ比べて言い当てることができる人がどれくらいいるのでしょうか。せいぜい50~60%といったところでしょう。

「え?じゃあ半分以上の人は、やっぱりいい当てることができるのか」と言われそうですが、2つ並んだものから当てずっぽうで選んでも1/2の確率で当たるわけですから、ほとんど違いは判らないといいたいわけですよ。

まあ、グルメにはあまり興味のない私(即ち違いの判らない男)がいうのも説得力に欠けますけどね。

そういえば高山駅周辺には意外と飲食店が少なかったことと、夜も早く閉まってしまうお店が多いことは残念・・・これも人手不足が影響しているのでしょうか。

総括

高山がインバウンドに人気スポットであるということをわかってはいたが、想像以上に外国人(特に欧米人)が多かった印象。
東京や大阪からは概ね300Km、電車でも車でも概ね4時間はかかるのでアクセスがいいとは言い難い場所ですが、考えてみれば高速道路や鉄道で5時間以上移動することが日常茶飯事ともいえる欧米や中国本土の人々にとっては、「狭い国の中での移動」に過ぎないということでしょうか。


高山への投資を積極的に進める中国資本もいるようで、観光エリアの中心では、東京都心の水準にも匹敵する坪300万円でも買えない程の土地バブル状態になっているとのこと。この街が5年先、10年先どのように変わっていくのか、想像したいようなしたくないような・・・

飛騨高山の紹介記事は以上となりますが、いうまでもなくこの記事は私の独断と偏見だらけの視点により、道中のごく一部を切り抜いただけのものである。願わくば現地に実際に足を運んでいただき、オリジナリティあふれる感性で、飛騨高山の魅力を感じ取っていただきたい。

日本人にとってこそ、飛騨高山は魅力的な場所であると思うので。

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