敏感な心、敏感な体〜転校カルチャーショック〜集団登校
昔の話。
物心ついた時、私は都内のとある下町に住んでいた。
町工場の多い地域で、機械油や鉄錆の匂いが漂っており、
賑やかな商店街と、閑静は寺社が隣合わせている街だった。
小学校には、近所のお肉屋さんのお姉さんに連れて行ってもらっていた。
マイペースな兄は、ひとりで登校していたはずだが、記憶にない。
当時の私の担任は年配の男性で、低学年の私には自分の父親より年配に見えた。
父は「あの先生は、戦争帰りじゃないかな」と話していた。
左利きの私に、文字を書く時には右を使うように