点子ちゃんのやさしさ。
おはようございます。
今日は、私のすきな本のお話。
「点子ちゃんとアントン」/ エーリヒ・ケストナー
簡単にお話の内容を書くと、
お金持ちの点子ちゃんと母親おもいの貧しいアントン。
世界が違うふたりの交流を通して、
子どもの視点、おとなの視点を交えながら、
人として、人生で大切なことを教えてくれるお話。
みんな同じ線上にいるはずなのに、
無意識に人と人との間に線をひいて、
くらべる。
あのひとよりも上だとか下だとか。
違いがあってもいいはずなのに、
私はあのひととは違うだとか。
おとなの都合に子どもが振り回される。
そのままの方が生きやすいはずなのに、
見栄をはって自分をよく見せようとする。
年を重ねるたびに、
考えが固まってきて、
子どものような柔軟性がなくなってしまう。
お話のなかに大切なことが、
たくさん書かれています。
読んでいて、
ハッとさせられることが、
度々。
点子ちゃんは、
表に見えている部分だけでなく、
ひとの奥側をちゃんと見ている気がします。
もしかしたら、点子ちゃんだけでなく、
子どもには、おとなの深いところまで、
見抜かれているのかもしれません。
点子ちゃんのやさしさ、
表に見えるやさしさでなく、
そのひとが気づいていないけど、
そのひとを助けるやさしさ。
そんな、やさしさが、
ひとをしあわせにするっていい。
固まりつつある私の考えを、
それではダメだよって気づかせてくれる。
本は、人生の先生です。
今日は私にとって、
大切な本を紹介させて頂きました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
今日もよい一日を。