つらい時は休んでいい〜当たり前なのにできないこと〜
みなさんこんにちは、けーた先生です。
このお話は、以前YouTubeでお話しさせていただいたものを、文章でもお伝えしたくて書かせていただきました。
現在教員業界では、精神疾患による休職、退職者が増えていることが問題視されています。
これ以上ひどくなる前に、このノートを読んで、みなさんの価値観を変えて欲しいと思います。
「つらい時は休んでいい」=「当たり前です」
私たちには休む権利があります。
真面目に仕事をしているんですから休んでいいんです。
そんな当たり前のことがどうしてできなくなってしまうのか。
そしてどうすれば当たり前にできるようになるのか。
そんなお話をさせていただきます。
では、本題に入りましょう。
1.なぜ休みづらいのか
まずは、なぜ休みづらい、休めないと思ってしまうのかを解説していきます。
「真面目」
学校の先生として働いている人たちは真面目な人が多いです。
ほとんどの先生が小学生になってからずっと学校という世界の中で生きてきた人ばかりです。
しかも、割と学生時代から真面目だった方がほとんどではないでしょうか。
現代の学校でも皆勤賞という言葉があるくらい、休まないことに対する美意識が存在しています。
そんな中ですから、そう簡単に休めないと思っているんじゃないでしょうか。
「迷惑をかけることへの抵抗感」
学校を休んだ場合、他の先生が授業や学級に入ることになります。
他の人に迷惑をかけたくない思いで休みづらいと思っているのではないでしょうか。
その気持ちわかります。
私にも今でもその気持ちがないわけではありません。
しかし、あなたも他の先生が休んだ時には代わりに入りませんか?
私は率先して入るようにしています。
そんなのはお互い様ですから、何も特別なことではありません。
そもそもまともな人なら迷惑だなんて思いませんよ。
もしあなたがつらい状況で休むのだとしたら、当然のように手を貸すのがまともな人です。
むしろそこまで追い込んでしまったことを反省し、助けてあげたいと思うのが当たり前じゃないでしょうか。
そういう人でないと誰も助けてくれなくなってしまいますからね。
ですから、迷惑だなんて思わずに休みましょう。
「周りの目が気になる」
この気持ち、非常にわかります。
私も全く気にしないかと言われたらそうではありませんが、それを気にして自分を追い込むくらいだったら一切迷わずに休みます。
中には「休みやがって」とか「あいつだめだな」と言う人もいるでしょう。
いないなんて職場ないんじゃないですかね。
でもそんなやつはどうでもいいんです。
敵です。
気持ちがついていかないのも体調が悪いのもどちらも体調不良です。
人の体調が悪いことに文句を言う人間なんてこちらから関係を断ってください。
あなたにとってプラスになることはありません。
あなたを大切にしない人は大切にしてはいけませんよ。
「休んだあとのことを考える」
休んだあと、大変になっちゃうな。
仕事たまっちゃうな。
行きづらくなるな。
そう思う人もたくさんいるでしょう。
こんなの関係ないです。
全く関係ないです。
1日2日休んだところで変わるくらいだったら人間毎週月曜日は別人です。
変わんないですから。
先のことなんていいから、まずは今の自分を優先してください。
2.休まないと困ること
ここでは、あたが休まないことでこんなに困ってしまう。
こんなリスクを冒してしまうという話をさせていただきます。
「精神的に疲弊していく」
心が苦しい状況で働いているのですから、心がどんどん疲弊していきます。
精神力も体力です。
無限にある人なんていません。
無理をすると必ず限界を迎えます。
その結果次のようになってしまうわけです。
「精神疾患になる・精神疾患のリスクが上がる」
精神的な疲弊が蓄積していくことで、精神疾患のリスクが上がり、精神疾患になってしまう恐れがあります。
そうなると、完治するまでに何年かかるかわかりません。
もしかしたら一生完治まではしないかもしれません。
再発する可能性だって捨てられません。
そうなったときに困ってしまうのはあなただけではありません。
あなたの大切な家族、恋人、友人、みんなを巻き込んでしまいます。
あなたの旦那さんや奥さんが精神疾患になってしまったらどうですか?
将来が心配じゃありませんか?
自分のお子さんがなってしまったら?
自分の恋人がなってしまったら?
友人がなってしまったら?
そう考えただけでも、あなたは休むことを前向きに選べるはずです。
職場の人間は家族、恋人、友人以上ですか?
違いますよね?
だから気にしなくていいんです。
あなたが万が一辞めることになっても、誰も助けてはくれません。
助けてくれるのはあなたの身近な人たちだけです。
優先順位を決して間違えないでください。
「モチベーションが低いので仕事が悪循環」
気持ちが後ろ向きです。
そんな状況では目の前にある仕事をなんとかこなすことで精いっぱいなはずです。
いつパンクしてもおかしくない、そんな状況でいい仕事ができるはずありません。
そうすると、うまくいかないことで負のスパイラルに陥ってしまいます。
ですから休みましょう。
3.あなたの世界は目の前だけじゃない
精神的につらいときって、冷静に周りを見る余裕もありませんよね。
そんな時に次の考えをもつと、希望が見えてくるはずです。
「他の学年に行けば環境が変わる」
今あなたの目の前の環境が合わなかっただけで、環境が変わればわかりませんよね。
人間ですから合う合わないは当然です。
たまたま合わなかっただけですから、新しい環境に期待するのも考え方の一つです。
「異動すれば環境が変わる」
これは当たり前ですね。
異動すれば職員も子どもも保護者も全部変わります。
ですから強制的に環境が大きく変わるわけです。
そうやって環境を変えるのも一つの手だと思います。
「退職して他県を受験してもいい」
その環境が合わないならやめて受験しなおしちゃいましょう。
いいじゃないですか、別にどこで働いても。
せっかく教員免許というお金も時間もかけないと手に入れられないものを持っているんですから、存分に使ってやりましょう。
「退職して講師や非常勤でもいい」
今の状況が嫌なら講師や非常勤になるのも一つの手ですよね。
それこそ他県でもいいし、他の市町村でもいいと思います。
環境なんていくらでも変えられますよね。
「転職してもいい」
思い切って転職しちゃいましょう。
人生一度きりですから、いろんな経験できるって最高じゃないですか。
また先生をやりたくなったら再受験すればいいだけの話です。
私も早期退職の予定です。
こんなに選択肢があるわけです。
であれば、今目の前の状況がどうしてもつらいのであれば何も命削ってまでしがみつく必要はありません。
私はこの考えを持っているので、いつ辞めてもいいと思っています。
ここまで読めば、あたなが休んでいい理由しかないのがわかりますよね。
繰り返しますが、「つらい時は休んでいい」です。
命をかけるのは仕事ではありません。
あなたの命より大切なものはこの世にありません。
あたながあなた自身を大切にできるから、大切な人を大切にできます。
大切な人を大切にするために命をかけてください。
それを忘れずに、これからは今まで以上にご自身を大切にしてくださいね。
最後に、YouTubeでも発信していますので、こちらもご参考にしてください。
けーた先生@若手教員お悩み相談 - YouTube