「〇〇は心を良い状態に保ってくれます。」〇〇=? #ストア派
ナショジオ日本版の今月号には、アーティスト集団フォーフリーダムズとナショジオがタッグを組んだ、米国史に関するフォトエッセイという特別企画があります。
その特集では、馬と一緒に写真に収まった、アメリカの人々の姿がいくつかあるのだけれど、それらをはじめとして、どれも思わずじっくりと、じっと見つめてしまうメッセージ性が豊かな写真ばかりです。
特に印象的なのが、馬の調教師の男性が、馬に跨って映る写真。とてもさわやかな印象を受けます。
さわやかな印象というのは、具体的にいうと、バランスのとれた、良い状態のさわやかさです。
その男性のマインドが整っているのが写真から伝わってくる。見ているこちらまで浄化され、さわやかになるようです。
そして、その男性の言葉に「馬は心を良い状態に保ってくれます。」というのがあります。心に残った言葉です。
この、「心を良い状態に保ってくれるもの」という言葉から、心を良い状態にしてくれるものとは、馬以外に何があるのだろうか?と連想しました。
その写真から、私は思わずストア派を連想したのです。
「ストア派は心を良い状態に保ってくれます。」
あるいは、
「書物は心を良い状態に保ってくれます。」
このように書いても違和感がありません。
良き友はさることながら、良き書物は心を浄化し、良い状態に保ってくれます。
馬に乗って愛読書であるストア派の書物を携帯し、戦地に向かって行ったアメリカの将軍(名前を失念してしまった)の実話のイメージがあったからこそ、私はその写真を見て、心を良い状態に保ってくれる対象である書物を連想したのだろうと思います。
書物は心の栄養です。脳の栄養だとも言い換えられる。
心を良い状態に保ってくれるもの。それは私にとってはストア派かもしれませんが、これを読んでくださっている方にはそれぞれの対象があるのだと思います。もちろん、本に限らないでしょう。
私にとっても、本だけではありません。
情報が溢れかえり、変化が激しい現代において、心を良い状態に保ってくれるもの。その意義は大きいのだと思います。
最後に、私自身が最近出会ったストア派の書物がこの本です。ストア派を実践する上で、素晴らしい本でした。