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企業実習

障がい者雇用の仕事を支援員と一緒に探していた頃、「真面目なあなたにぴったりではないか。」ということでとある特例子会社の入力業務をメインとする事務職を紹介していただき、2週間の実習に行ってきました。

こういった障がい者の企業実習は報酬や補助が出ることはないのですが、一次面接を受けるきっかけに繋がるかも知れないということで非常に人気が高く、私も名前をよく聞いたことがあり馴染みのある企業の傘下で働けることに期待していました。

その企業では同じように障がいを持つ社員のかたが世話係として、私の実習について下さっていたのですが、最初はゆっくりひとつの仕事だけをしていたらいいと言って下さっていたに関わらず、実習ということを忘れ複数の仕事に手をつけ、結果、細かなミスが多発し、なかなか改善されないとのことから部長クラスのかたから「今の時点では次のステップに進むことは難しいけれど、この会社に関心をお持ちでしたら、また再度改めてチャレンジして下さい。」という話をされ、修了証をいただきました。

支援員には、「なぜ勝手なことをするのか。こんな修了証だけ貰っても意味がない。」と言われました。
ミスの内容もそのまま入力すればよい内容をおかしいと忖度し、変えて入力したといったことが含まれました。
(例えば、家族名簿のふりがながそれぞれヤマダ、ヤマダ、ヤマタになっていたら、3つ目はおそらく間違いであってもヤマタと入力しないといけないらしい)

また実習中に義務として受けた企業のカウンセラーとの面談の内容がそのまま支援員に伝わっており、その内容について支援員に考え方がおかしいと責められ、企業としてコンプライアンス的にどうなのかと思いました。
カウンセラーからはあまり固く考えずにリラックスした気持ちでと言われたので、本音を話したまでなのですが。

支援員に責められた内容は、カウンセラーに実習中に感じたことを訊ねられ、ミスのことを言わなかったのが普通の感覚ではないとカウンセラーと共に首を傾げたということと、「あなたが仕事をする目的は?」と聞かれ、「人にありがとうと言ってもらうため(自分が世の中の役に立っているという実感が欲しい)」と答えたことでした。
支援員が言うには、「働くのは食べていくため、働かないと食べていけないからだろう。それにここの会社は直接の接客があるわけではないのだから、お客様からありがとうなんて言われるはずはない。」と。
言わんとするニュアンスが伝わらないのが残念でしたが、支援員としてもきっと私の頑張りに期待をかけていた分、残念な気持ちはあったのでしょう。
そして、そこでもまた「日報について」にも書いた初めて就職した会社で、「自分は本当は福祉関係の仕事に就きたい」と書いたことを思い出しました。

福祉関係も事情があり、もう目指すことはありませんが、それはまた後日にお話しします。

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