スイングスピード向上のトレーニング
今回の論文はこちら
ハンマースイングトレーニングの効果
論文の結果を端的にまとめると以下のとおりです。
ハンマースイングの練習を行うグループと、その練習を行わないグループに分けて4週間スイング速度データを収集したところ、ハンマースイング練習を行ったグループのスイング速度の増大が見られました。
つまりハンマー投げを模したスイングトレーニングがスイング速度の向上に役立つことが明らかとなった、ということです。
なぜスイング速度が向上するのか
バットスイングとハンマースイングはともに、体を回旋させる運動です。
つまり、
ハンマースイングをするために必要が筋肉がバットスイングに必要な筋肉と同じである。
体幹の捻転力を増大させることができる。
バットスイングと同じ体の動かし方に近く、重量が重いハンマーを用いることで、スイング速度の向上に影響を与えることができるということです。
情報を集めることの重要さ
近年は野球においても他のスポーツ同様に、データの収集がより容易になりデータ分析、データ活用が進んでいます。
一方で収集のための機器にお金をかけないとデータは集められない、データ活用が進められないと思われているかたもいるのではないでしょうか。
また、スポーツバイオメカニクスといわれる、運動時の体の動き、動作の仕組みを学び、自分のもつ力を最大限発揮できるようになるという分野もあります。
それを知ることはもちろんパフォーマンスを向上させることに繋がると思いますが、
こちらの論文を読んでみてどう思われますでしょうか。
バットスイングに重要とされる筋肉、それを鍛えるために有効と科学的根拠で示されたトレーニング、を知ることができます。
有益な情報を公開していただいていることに感謝しつつ、まずは自ら可能な範囲で情報を集めてみてはいかがでしょうか。
また、私も高校球児の皆さんが活用できそうな論文・情報を引き続き共有していきたいと思います。
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