エレクトロラックス、日本撤退と撤退後の懸念。:消耗品の注文できず今後の利用に不安も。
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ひかりTVショッピングエレクトロラックス より引用
1.エレクトロラックスとは
エレクトロラックスは、1912年に創業したスウェーデンの家電メーカー。
世界150か国において、白物家電のほか、掃除機などの小物家電製品などを製造している。
また、エレクトロラックス日本法人は1975年に設立された。
同社は、ノンフロン冷凍冷蔵庫(1993年)を世界で初めて発売したことでも知られる。
2013年にはコードレススティック掃除機において日本のマーケットシェア1位を獲得。
かつて東芝と提携し、エレクトロラックスがデザインし東芝が製造・販売した「Electrolux by TOSHIBA」のブランドで製品を販売していたこともあり、日本での製品展開もそれなりに力を入れており、一定の実績もあげている。
2.社名の由来
社名「Electrolux」も、電気を示す「Electro」と、品質が高い様子を表す「luxury」の意味を併せ持ち、創業からの理念を体現している。
3.エレクトロラックス日本撤退
エレクトロラックス・グループは、2025年1月1日をもってエレクトロラックス・ジャパンを清算。
50年目にしてエレクトロラックスは日本市場から撤退することになった。
日本国内では多くの競合企業が存在し、価格競争が激化している。
また、円安やコロナ禍の影響で物流が不安定化したことも経済的な要因として影響した。
これらの複合的な要因が重なり、エレクトロラックスは日本市場撤退を決断することになった。
4.エレクトロラックスの日本での評価
デザイン家電として一定の評価を得ていたエレクトロラックス。公式サイトでも「北欧デザイン」と、デザインを一定の売りとし、社内においてもデザインの重要性が広く認知されていたようだ。それは、実際の製品作りでも活かされていた。
5.エレクトロラックス撤退の懸念点
今後はエレクトロラックス・タイが修理受付をする。
しかし、日本法人清算日である2025年1月1日に対し、ギリギリである11月半ばの時点でハッキリと撤退を明言していなかった。
そして今後の消耗品(くうきせのフィルターや掃除機の紙パックなど)の購入に関してエレクトロラックス社がどの様な対応をするかの発表やアナウンスもない。(2025/01/13現在)
今後、空気清浄機の推奨交換期間として、脱臭フィルターなど、早いものでは6ヶ月程度のものもある。すでに交換時期に達している利用者も少なくないと思うが、今だに家電量販店ではエレクトロラックス製品を販売している。
また、今後の具体的なアナウンスは未だない状況である。
これは利用者に実害が出ている状況と言ってもいいのではないだろうか?
※現在、公式サイトや家電量販店で空気清浄機のフィルターなどの消耗品の注文ができない状態となっている。
家電量販店では撤退を知った上で、顧客に説明なく販売が続けられている。
エレクトロラックス撤退後のサポート不足や修理対応の課題が今後消費者の間で大きな問題として浮かび上がる可能性がある。
また、日本でコインランドリー事業を展開する
エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパン株式会社
は「別会社のため、当社には影響はない。」と強調している。
しかし、エレクトロラックスの今後の対応次第では、エレクトロラックス・プロフェッショナル・ジャパンだけでなく、外資系家電メーカー全体のイメージ低下に繋がる可能性もある。