日本のへそからぶらりたび entoで海士町の焼き物に触れる
大雨の降る6月30日 海士町にあるEntôジオラウンジであった
ジオ企画展「やきものとおもてなし」へ。
やきものと僕の思い出といえば、学生時代大学の課外活動で兵庫県丹波市の陶芸体験を思い出す。今回はEntôジオラウンジで企画展見学と「島のやきものでおもてなし」というイベントに参加してきた
滞在時間は1時間ほどであったがかなり濃密な時間だったので、共有しないのは勿体無いと思うので、イベントレポとして紹介したいと思う。
「やきものとおもてなし」
Entôジオラウンジへ向かう入り口のところから展示が始まった。
海士町内の講座・本気のやきもの制作で作られた作品が展示されていた。
どのような思いで焼き物講座に参加したのだろうか。
どんな思いを焼き物に込めたのだろうか。
いろんな問いを頭に浮かべながら展示を見た。
階段を降りるとジオラウンジの展示ブースへ。
やきものは今から約1万6千5百年前に始まったそう。
そんな大昔からやきものがあったこと、やきものを作る技術があったのかと思うと鳥肌が立った。
タイムスリップはできないけど、遥か大昔の世界と対話している気分を体感できた。
歴史を感じたあと
次の展示ブースへ。
海士町で作られたやきものに使われている素材が展示されていた。
なかでも驚いたのがサザエの殻をやきものの材料として使っていること。
海士町の素材を使ってやきものが作られていること。
どれも新鮮に感じた。手で感触を試せる仕掛けも良かった。
その後、食器などの展示を見た。
兵庫県に戻る前に記念品としていくつか土産に買いたいものが出てきた。
どれも丁寧な暮らし・食事で使えば豊かな時間を過ごせそうだと思う。
「島のやきものでおもてなし」
海士町の陶芸家・勇木さんによる島のやきものでおもてなしでは
和菓子と抹茶をいただいた。
和菓子を食べる前にEntôのスタッフの方から和菓子の世界観を教えていただいた。
あんこは海士町の大地・土を表すそう。あんこには海士町で昔から飲まれている「ふくぎ茶」を使っている。
そしてみかんのテイストもちょこっとくわえてるそう。
ゴツゴツしている形は地面をイメージしてもらいたいとのこと。
緑色のあんこは抹茶テイストで島の木々 森林を表す。
そして一番上の青色は海士町の海を表すとのこと。
羊羹ひとつで海士町の大地に思いを馳せながら、景色を見ながら和菓子を食べた時間は非常に贅沢な時間だった。
羊羹を口にした瞬間、あんこの甘さ、ふくぎ茶のテイストが口の中でふんわりと広がる。そしてみかんの餡子の甘酸っぱさが噴火の如く弾けた。
和菓子を堪能した後は
海士のやきもので抹茶を味わう。
ゆっくりと抹茶をすする。
心が浄化されるような感じ、精神統一ができたかもしれない。
たったの30分だったがかなり濃密な時間を過ごせた。
イベントに参加しての感想
これまでは陶芸といえば陶芸体験のイメージがつきものだったが、
今回やきものを通して日本文化である和菓子・茶に触れつつ、海士町の大地に触れることができた。
やきものに人の思いを乗せる、僕は今日のイベントでこの言葉を聞いたときにやきものに生命の息吹を吹き込むことかなと感じた。
思いの乗った食器でご飯を食べたくなった。
滞在時間は1時間ほどだったが非常に有意義な午前中の日曜だった。