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「どうせいつかは嫌われるなら、愛した人に憎まれるなら、そうなる前に僕の方から嫌った僕だった」

有心論/RADWIMPS

自分が傷を負うくらいなら、先に相手を斬って離れればいい。
これ以上にない合理的な考え。

でも、なんか虚しい。

人間関係で傷ついた時のことを憶えていますか?

信頼している人から裏切られた。
大切に思っている人から心無いことを言われた、された。

十人十色、様々なシチュエーションがありますが、人が傷つくためには一定の条件が必要であるといえます。

例えば、どうでもいい人から悪口言われたら驚きはしますが傷つくことは少ないはずです。
同様にどうでもいい人から裏切られても傷つくことは珍しいでしょう。

つまり、人が傷つくためには(変な言い回しですが)
信頼している相手、大切に思っている相手から何かされることが条件になるみたいです。

あなたにとって重要な人だからこそ、信頼している人だからこそ
良くも悪くもその人の言葉や行動は重くあなたに響くし、自分を傷つけることなんか言わないと期待する。

人の自然な感情であり、自然に生まれる期待です。

自分にとってかけがえのない人だからこそ、傷つけられた時の傷の深さは大きい。

「こんなしんどい思いをするなら初めから出会わわなければよかった」
「相手を大切に思っていた自分がバカみたい」

そのように思う人も少なくないでしょう。

人は誰に教わるでもなく人を好きになり、愛しますがその自然に芽生えた行為には傷を負うリスクが影のように付きまとうことを経験と共に理解します。

そのリスクや痛みから自分を守るために、人との関係を断つのは合理的な選択です。あなたを大切にしない相手との関係は勇気をもって切ることも必要でしょう。

けれど、それは同時に大切なつながりを失うことにもなります。
時にもったいないことかもしれません。

愛は与えることも求めることもできます。

愛を求める場合は、相手を間違えないでください。求めすぎないでください。素直に気持ちを伝えてください。愛を求めている時は一時的に相手を愛せてないことに気づいてください。

愛を与える時は、相手の話を聴いてあげてください。相手から見える世界を想像してあげてください。相手を許して寄り添ってあげてください。あなたから相手に動いてあげてください。

あなたは今誰に愛され
誰を愛していますか


だけどいつかは
誰かを求め
愛されたいとそう望むなら
そうなる前に
僕の方から愛してみてよと

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